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カテゴリ:教授の質問
大学時代の恩師O先生の本を作っているのですけど、最近、ちょっと悩んでおります。
当初は、O先生が書いたすべての雑誌記事・新聞記事を集めて、それを全部まとめて本にするつもりだったのですが、それだと500ページくらいの部厚い本になってしまって、値段も高くなるし、買ってくれる人、読んでくれる人もぐっと減ってしまうことは目に見えています。 それに、このような形にしてしまうと、O先生が最晩年に書かれた、ほとんど私小説のような珠玉のエッセイ群が、他の膨大な文章に埋もれてしまうでしょう。 果たして、そうすることに意味はあるのか? むしろ、そのエッセイ群が目立つような編集の仕方をした方がいいのではないか? 具体的に言えば、先生が書かれたすべての文章を活字にするのではなく、その中から特にいいものだけを厳選した方がいいのではないか? そうして、沢山の人に読んでもらった方がいいのではないのか? 学術的には前者の方がいいと思う。 「人に読んでもらう」ということを中心に考えるならば、後者の方がいいと思う。 前者の本を作るには、学術出版助成をとらなければならないが、それは簡単なことではない。 後者の本を作るには、ひょっとすると、それを取らなくても何とかなるかもしれない。 そういうことも含め、さて、学術的な価値をとるか、多くの読者を獲得することをとるか。どちらも大切なことですが、どちらかを選ばなければならないのであれば、私はどちらをとればいいのか? うーん、悩むね~・・・。 初志貫徹するか、それとも、色々な意味で利をとるか。 悩むな~・・・。 どうすればいいの、ワシ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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