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テーマ:今日のこと★☆(104861)
カテゴリ:教授の雑感
今週、私は火・水・木と出張3連チャンで、県内の小学校を回っていたのですけれども、今日行った小学校で面白い坊やに出会いまして。
その男の子は、多分、授業とか、しっかり聞いていられないタイプの子なのですが、校長先生のことが大好きなんですな。それで休憩時間(名古屋で言う「放課」)に、すぐに校長室に遊びに来ちゃう。 それで校長先生と私が並んで廊下を歩いていたら、早速校長先生を見つけて飛び付いてきた。その校長先生も優しい先生で、ニコニコしながら、その坊やの好きにさせているわけ。 で、校長先生が私のことを指して「このお客様は大学の先生なんだよ。挨拶しなさい」とおっしゃった。するとその坊や、満面の笑みで私の手を引っ張り出すと、子供らしい柔らかい手で握手してしてくれた。 そしてそこから校長先生と私の両方と手をつなぎながら歩き、階段のところでは最後の二段をエイッと飛び降りたりして楽しそうにしている。 もちろん彼はいつものように、校長先生の部屋に遊びに行く気満々。それで校長先生が「今日はお客様がいるから駄目だよ」と言い聞かせようとするのですが、そんなこと構うことなく、どんどん先に立って校長室に入ってしまう。そして、「校長先生、また金魚にエサやろう!」と。どうも、彼は毎日、校長先生が校長室にある水槽の金魚にエサをやるのを見るのが大好きなんですな。 で、校長先生も困ったなあと言いながら、さほど困った様子も見せず、「じゃあ、エサをやったら教室に戻るんだよ」といいながら、エサをパラパラと水槽にいれると、その坊や、金魚がパクパク食べるのを熱心に楽しそうに見ている。 結局、今日はそこまでで、他の先生に連れられてどこかへ行ってしまいましたが、私は彼に手を握られた時の暖かくて優しくて柔らかい感触がいつまでも自分の手の内に残りましてね。何だかその後の一日中、楽しい気分が続いておったのでございます。 あの坊やは、ある意味問題を抱えた子であることは明らかで、これから大きくなっていく過程で彼自身も、またご家族を始めとした周囲の人たちも、何らかの苦労をせざるをえないでありましょう。 だけど、あのまったく人を恐れず人見知りせず、誰に対しても100%の信頼をぶつけてくる無邪気さは、何か非常に尊いもののように感じられ、私のような多少ひねくれたところのある人間の心をも簡単にとろけさせてしまう。どんな鬼将軍も、無力の赤ん坊をほいっと渡されたら、あやす以外のことができなくなると言う意味で、赤ん坊こそ最強の人間だ、と言われますが、あの坊やも同じ意味において、ある種の力を持っているのかも知れません。 今日私は天使に会ったのかも知れませんな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 16, 2015 01:05:37 AM
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