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釈迦楽

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March 21, 2016
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カテゴリ:教授の雑感
 イギリス人同僚のR先生のお母様が亡くなられたことで、にわかにイギリスでの葬儀のあるあるを知ったのですけれども、イギリスのお葬式ってのは、すごく時間が掛かるんですってね。

 これが日本ですと、御当人が亡くなられてから、どうですかね、二、三日後くらいには告別式になるじゃないですか。色々事情が重なったとしても、四日目、五日目にはどうしたって荼毘に付されることになる。

 ところがね、イギリスだと亡くなられてから告別式まで3週間とか、そういうのが普通なんですって。

 第一、検死に時間が掛かるというのですが、おそらく、最近の日本と違ってご自宅で亡くなるということも多いのでしょうな。

 で、R先生のお母様の場合も、亡くなられてから告別式まで3週間くらいあったのですが、故人の意志なのかファミリーの意志なのか、お墓は作らず火葬して散骨されたとのこと。

 ふーむ。散骨か。

 で、そんな話を伺っているうちに、このブログにもしばしば登場する「アニキ」ことK教授も、「僕も散骨するもんねー」と。

 え? そんなこと、もう決めたんですか? 

 で、私が「それ、奥様もそれでいいとおっしゃっているのですか?」と尋ねると、「勿論。っていうか、妻も散骨するもんね」ですって。

 ひゃー、そうなの? 

 うーん、そうなのか・・・。

 いや、実は私もね、散骨を考えなくもない。だって、お墓なんか入ったって面白くないじゃん? それより、好きな山、好きな海にでも散骨してもらって、たまにその山とか海にドライブするようなことがあったら思い出して、みたいな風にしておいた方がいいかなと。

 樹木葬も含め、そういう風に考える人が、今、日本で着実に増えているようですけれども、そうなると「祖先の墓を守る」的な発想ってのが無くなって、従来のお墓は廃れる一方、またそれを管理するお寺さんも収入が無くなって廃業に追い込まれ、その反対に海や川や山は人骨の灰だらけ、ってなことになるのかしら。

 山に行って、「ああ、いい空気だ」とか言って深呼吸したら、隣で撒いていた誰かさんの灰を思いっきり吸いこんじゃった、とか、そういうことになったりして。




 さてさて、「昭和の男」シリーズも、そろそろ1970年代半ば、昭和で言えば50年代に突入しようかという頃ですけど、この頃に何があったか。

 その頃、私は小学生から中学生に上がる頃ですけど、そうなりますと、少しは色気づいてくると言いますか、ちょっと性差を意識し始め、以前ほど気楽にクラスの女子と戯れられなくなってくる頃ですなあ。ちょっと女の子と長くしゃべっていたりすると、後で「釈迦楽君、○○さんのこと好きなんでしょ」とか冷やかされたりして、面倒臭いような、ちょっと嬉しいような。

 と、同時に、そこには触れてはいけない何かがあるような、そんなことにも気が付き始める頃でございます。思春期ですなあ。

 で、そんな折も折、ドドーンと登場してきたものがある。『エマニエル夫人』でございます。1974年ですか。

 こちら小学生ですから、この映画を観たとか、そういうことは当然ないわけですけれども、世間の大人たちが何やら騒いでいることには気づいた。テーマ音楽も、フランス語で、なにやら淫靡な感じがしてね。

 またこの頃、くだらないクイズが小学生の間で流行っていたこともあって、『エマニエル夫人』もクイズになった。「エマニエル夫人は、将来、太るでしょうか、痩せるでしょうか」っていうの。答えは「太る」。なぜなら、「今にL〈サイズ)」だから。しょーもないよね。でも、そういうクイズが流行った位だから、小学生の間でもこの映画のことが何となく意識されていたことの証拠にはなるでしょう。

 1974年と言いますと、例えば小野田寛郎少尉がフィリピンから戻ってきた、とか、春闘で空前の国鉄ストがあったとか、ニクソン大統領がウォーターゲート事件で失脚とか、佐藤栄作元首相がノーベル平和賞とか、田中角栄首相辞任とか、割とあれこれあった年なんですけど、そろそろ「政治の季節」が収束し始めた感じもあって、そういう大きな物語ではなく、もっと身近な話題に目が行くような、平和な時代が来ていたのでしょうな。

 そもそも『エマニエル夫人』って、外交官の妻が平凡な毎日に飽き飽きして、それでちょっとした性的冒険を試みるって話でしょ。日本も、結局、そういう状態だったんじゃないでしょうかね。政治の季節も終って、退屈だから、ちょっとエッチなことに興味が出てきました、みたいな。

 だけど、小学生から中学生になりかけの我々の世代にとって、そういう「アンニュイ」な性なんて分かるはずない。やっぱり、もっと溌溂とした、健康的なものの方がいいわけですよ。

 で、そこへやってきたのがアグネス・ラムです。1975年。最初はエメロン(懐かしいね、この名前! 昔はシャンプーといえばエメロンだったのに)のCMか何かで日本のお茶の間に登場してきたのではなかったでしたっけ。

 アグネス・ラムさんはね、シルヴィア・クリステルとは対照的というか、健康的に日焼けして、愛嬌があって、グラマラスなんだけど淫靡さのかけらもない。ハワイのお日様を日本にそのまま連れてきたような感じでしたね。でまた、外国人なんだけど、顔立ちにどことなく東洋的なところもあって、それが一層、日本人(男性)には親しみが持てたというか。

 で、アグネス・ラムが日本に来た頃に、小学館が『GORO』という雑誌を創刊(1974年)したでしょ。篠山紀信さんがグラビアを担当して。だから、アグネス・ラムなんて、恰好の被写体ですよ。もちろん、その前からある『平凡パンチ』とかにも載ったでしょうが。

 とにかく、アグネス・ラムの登場は、グラビア界の黒船みたいな感じだったのではないかと。

 もっとも我々の世代からすると、そんなアグネス・ラムさんは「きれいなお姉さん」って感じで、その健康的な肢体にうっとりとしたまなざしを向けただけですけどね。
  
 
 ところで、アグネス・ラム画像を懐かしく見ながら思うのですけれども、この頃の女性美の一つの基準は、「こんがりと健康的に焼けた肌」だったのではないかと。特に、夏場はね。だから、夏になると、肌をきれいに焼くためのオイルや、肌を小麦色に見せるためのファンデーション(?)のCMがガンガン流れていた。

 この系統でよく思い出すのは、ちょっと先の話になっちゃうけど1979年の資生堂のCM、「燃えろいい女」ね。世良正則がテーマソングを歌った奴。あと、「ナツコの夏」ってのもあったなあ。

 まあ、これは私の個人的な嗜好かも知れませんが、70年代後半から80年代初頭にかけての化粧品のCMって、私は好きなんですよね。この頃って、四季それぞれに化粧品のテーマが決まっていたじゃないですか。春は口紅のCM、夏はサンオイルなどのCM、秋はアイシャドウのCM、冬は・・・ってな具合に、四季に応じて宣伝するものが決まっていた。

 その中で、特に春と夏が印象深いのですが、例えば76年、カネボウの「銀座レッド」のCM、覚えています? デイヴという歌手が歌ったフレンチ・ポップス「銀座レッド・ウィウィ」ね。デイヴのこの曲もそうですけど、この頃って、たとえばミシェル・ポルナレフとか、フランスの歌手の歌が結構日本でも流行っていましたよね。

 それから、77年春、資生堂の「マイ・ピュア・レディ」(尾崎亜美)。77年夏の資生堂の「サクセス」。78年春の資生堂の「春の予感」(南沙織)。78年夏、資生堂の「時間よ止まれ」(矢沢栄吉)。78年秋、資生堂の「君の瞳は百万ボルト」(堀内孝雄)。79年春、カネボウの「君は薔薇より美しい」(布施明)。79年春、ポーラの「私のハートはストップモーション」。79年秋カネボウの「セクシャル・ヴァイオレットNo.1」(桑名正博)等々。ガンガン思い出せる。

 この頃って、こういう化粧品のCMソングで、季節の移り変わりを知るってこと、ありましたよね。

 で、傑作揃いの化粧品のCMソングの中で、どれか(誰か)一つを選べと言われたら、私なら尾崎亜美を取る。「マイ・ピュア・レディ」、そして南沙織に曲提供した「春の予感」。この二曲は、70年代後半の春を思い出す上で、絶対に欠かせないものでありまして、それらを作った尾崎亜美さんのことは、私は重視するんですなあ。

 今日は東京で桜の開花宣言もあったようですが、私の思春期の始まりの頃、春に流れていた尾崎亜美の曲は、今でも私の心に春を呼ぶ曲でもあるのでございます。  





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Last updated  March 21, 2016 04:57:23 PM
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