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カテゴリ:ファッション
久しぶりに「ジャージに白いドライビングシューズ」の人を見た。少し前の「チョイ悪」的なイタリア志向のファッションの人が履いているドライビングシューズとは全く異なる方向性(ついでに品質も)に強いオリジナリティを感じずにはいられないのだが、ああいうヤンキーのファッションというのはどこから伝播し、定着しているのだろう。それにしても昔からヤンキーは白い靴が好きである。
そういえば、あのヤンキーが着ているジャージやスウェットはどこで売っているのか。プロ野球選手も近いセンスを持っているが、あれはヴェルサーチだ。確かヤンキーのセーターは「サンタフェ」というブランドだったと思うが、では「サングラスをかけた悪そうな犬がこっちを睨んでいる」バックプリントのジャージは何というブランドで、どこに売っているのか。一般の流行とかけ離れた特定の層の美学はベールに包まれている。 わが国唯一のヤンキー専門誌「チャンプロード」は、社会学部を設置した大学の購買ではよく売られているという。カルチュラル・スタディーズの研究対象として、資料にする人が多いらしいのだ。あれをを買えば情報が手に入るのかもしれないが少々気恥ずかしい。研究者を装って「領収書下さい。○○大学社会学部現代メディア研究室で」とでも言えばいいのか。そこまでして知りたくはない(それに、たぶんそこまでしても店員さんは何も思わないだろう)。 「サブカルチャー」の定義は諸説ある(というより時代や社会の条件によって変わる)が、元々は「メインとする文化(上位文化)に対し下位に存在する文化」で、その文化のみに通用する様式が存在するのが特徴である。その意味においてはヤンキー文化はわが国唯一のサブカルチャーだが(注:この概念は階級と密接な関係がある。パンクもゴスロリも「普通の人」の「知られている」文化だ。ヤンキーの人はロウワーな職業に代々就くことで表に見えない階級を形成している)、だからこそ私たちには何がなにやら分からず、社会学を学ぶ者によって研究対象となるのだろう。 私が「興味がある」からといって、「サンタフェ(または「風」)」を売っているショップに行ってはいけないのだろう。暴走族の集会は、メイド喫茶ではないのだ。 アジア顔の女子好きが高じて日本マニアになったWEEZERはビデオクリップに暴走族のチキンレースを登場させている。ちなみに日本人女性と結婚しましたよかったね 【Aポイント+メール便送料無料】ウィーザー Weezer / Maladroit (輸入盤CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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