主我を愛す
長男の家に2泊3日して帰ってきた。帰りの新幹線自由席。いい出会いがあるかもしれない、と思った。案の定、3人掛けの窓側に80くらいの女性が座っている。あ、この人がいいな、と挨拶して通路側に座る。女性は真ん中の席の荷物を引っ込めようとするので、あらいいんですよ、と私も荷物を置き、その女性の荷物も半分半分にした。女性は荷物のなかから、御菓子を私にくれようとする「姫路のお菓子で美味しいのですよ」私は息子の家で風邪をひいてしまい食欲もなかったし、嫁と一緒に桜餅を食べたばかりだった。で、彼女は御菓子をあげるのをあきらめた。 50歳で夫をなくしてから、10年くらいは泣いていた、という。まあ、幸せな人。私は一週間ぐらいしか泣けないわ。それに私が先に逝きそうだし。夫は2日くらいは泣くかしら。こればかりは死んで見ないと分からない。 彼女と話をしてると「主我を愛す」を歌いだした。知ってる。私も一緒に歌う。 主我を愛す 主は強ければその讃美歌を歌ってからも彼女が名古屋で降りるまで、ずっとお話していた。「私は頭は悪いんですけど、足は強いのですよ」「私は頭も足も弱いんです」彼女が出口へいき、私たちは会釈を交わした。 すると、急に彼女が戻ってきて歌いだした 主我を愛す 主は強ければ 我弱くとも 怖れはあらじ(繰り返し)我が主イエス 我が主イエス 我が主イエス 我を愛す私も一緒に歌った。