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2016.08.29
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独特のドライブ感のある作家・木下半太の連作短編集を読んだ。

○ストーリー
大阪D町のバーを経営する〈わたし〉は,夜から朝までバーテンダーを勤める。カウンター越しに常連から不思議な物語を聞き,怪しい人々の行動を盗み見る。果たして怪異を呼び寄せているのはD町なのか?それとも〈わたし〉のバーなのか?大阪では今夜も新しい怪異が起こる。

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木下半太は図書館にあった「悪夢のエレベーター」をたまたま読んで衝撃を受けた。それ以来,ほぼ全作を読んでいる。大阪あるいは舞台のスピード感とサスペンスミステリーの融合が面白い,濃いキャラクターと勢いのあるハチャメチャな展開が魅力的で,見事にファンになった。

最近の作者は,当初の濃さが失われている気がして心配していたが,この短編集はそれが復活している。飲み屋での与太話風にしていることで,良い感じでハメが外れていると思う。

木下半太は短編が向いているという意見もあるようだが,僕自身は別の考えだ。短編であれば誰でも書けるようなスラップスティックを,長編でやってのけるのがこの作者の魅力だと思う。

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さてこの作品は,デビュー前の木下半太が体験したホラー的なエピソードを集めて,1冊にまとめている。

基本的に作家や俳優の私生活にあまり興味は無いので,木下半太の作家デビュー前の生活について知りたいとは思っていない。だが”D町”が大阪のどこであるかは興味がある。これほど怪奇な事象ばかり起こる町は,いったいどこなのだろう?

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各編について簡単に感想を述べる。

「ベランダの女」:夜明けまで飲んでいた男が帰宅すると,マンションのベランダに長い髪の女がいた。起きると女の姿はなかったが,翌朝・・・オチがあるのかと思って読んでいたら,本当の怪談だった。

「ときめき過ぎる男」:・・・省略

「真夏の妊婦」:うだるような暑さの中,臨月も近いと思われる妊婦が何時間も誰かを待っている。・・・もうこの状況だけで怖い。すぐに事件が起きそうだ。

「おれ、ひところしてん」:・・・省略

「廃墟の三面鏡」:バーの仲間たちと廃墟に行ってしまった〈わたし〉。そこで見てしまったものとは?・・・う,怪談だ。

「魔物」:バイトの青年が買ってきたマグカップは,呪いを呼び寄せていた。なんとか厄介払いしたい〈わたし〉だが・・・実体験に近いと思われる目新しい物語。

「真夜中の怪談大会」:常連たちと怪談に花を咲かせ,さらに町に繰り出した〈わたし〉たちは?・・・さすがにこれは実話とは思えないけど。

「押し売りマジシャン」:バーに現れプロに近いマジックを見せる客。その不思議な男の末路とは?・・・実話なんだろうなあ。

「黒いスカート」:金縛りで悩んでいる常連に頼まれ,彼の家に行った友人たちが見てしまったものは?・・・前半はお笑いっぽいのだが,ラストは。

「夫婦幽霊」:〈わたし〉が遭遇したのは,夫婦の幽霊だった。そのしつこさは?・・・ホラーとして斬新過ぎる!この作品で一番面白いかも?必読だ。

「うしろを見るな」:家庭教師をしてくれていた大学生と車で出かけた少年たちが遭遇したこと・・・伝統的な怪談だ。後ろに見えていたのは?

「カウンターの復讐屋」:〈わたし〉のバーで,復讐のプロが仕事をする。彼は徐々に複数の仕事をまとめ上げ・・・少し長めで,いつもの木下半太らしい展開となる。楽しい。さすがにこれはフィクションだろうなあ。

「シンデレラと死神」:・・・省略









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Last updated  2016.09.01 18:53:14
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