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2017.05.13
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森博嗣の未来叙事詩とも言える〈Wシリーズ〉の第4巻を読んだ。

〇ストーリー

フランスの西海岸の修道院で見つかったのは,ハギリたちがチベットの奥地で調査していたものに似ていた。そこに調査に向かおうとする彼らに対し,妨害工作があった。彼らは発見された設備が,人類に攻撃を加えようとしていると判断し,調査を装いつつ機能を停止させるために乗り込むこととなる。だがその予定にずれが生じ?!


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このシリーズはおよそ100年後の世界を舞台にしている。医学と工学は進歩し,人類は自分の身体の部分を更新しつつ長寿命化している。一方で人造人間・ウォーカロンは生体的に生成されるようになり,人類と区別が出来ないようになっている。

また主人公・ハギリは毎回大きなトラブルに巻き込まれ,命の危機に陥る。それも暗殺未遂から始まり,調査先でのクーデター,調査施設への軍隊の攻撃,そして今回も謎のテロリストグループの襲撃と,いずれもひじょうに暴力的な状況さらされる。

時代設定,主人公へのプロによる攻撃,この2つはこれまでの森博嗣のシリーズには無かった要素だと思う。

もっとも〈Gシリーズ〉の「χの悲劇」はこの2つの要素を持っていた。やはりこちらは今回のシリーズのプロローグという位置付けの作品なのだろう。

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今回の作品の舞台は,フランスのモンサンミッシェルをモデルにしたような島で,島全体が城郭都市のようになった修道院だ。チベットの奥地と比べると,それほど機密を保てそうもないのだが,作品の雰囲気が少し変わったのでそれはそれで良いのだろう。

また人類と人造人間に差はあるのか?というシリーズテーマは,これまで肉体的あるいは精神的な差が語られてきたように思う。この作品から,それに加え知性と人工知能の差までが語られるようになった。

分散型コンピュータウィルスのような行動を取る攻撃的な知能〈トランスファ〉が登場した。「攻殻機動隊」の読者にとっては慣れているものの,その描き方の緻密さはさすが森博嗣だ。

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戦争というものの意義について,ちょっとした論説があって,なかなか考えさせられてしまった。

また争いは,どちらも自己防衛を理由にするなど,毎回ながら読んでいて納得させられる。

いろいろあったのに,犠牲になったのは〇〇〇の〇〇だけ。でも可哀相だったなあ。

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ハギリの部下で護衛のウグイとアネバネが,登場したころはそれこそ人造人間のようであったが,少しずつジョークを言うようになっている。ちょっと変わり過ぎかなあ。











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Last updated  2017.05.14 16:54:57
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