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2017.06.22
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森博嗣の〈Xシリーズ〉の6作目を読んだ。

○ストーリー
〈SYアート&リサーチ社〉の小川令子は,上村恵子という女性から人探しを依頼される。彼女は鳥坂という男性と結婚したはずだったのだが,その男に預金を持ち逃げされてしまったのだ。鳥坂のマンションに出向いた小川は,彼を探している女性が他にもいることを知り,この男が結婚詐欺師であることを確信する。だが鳥坂は死体で発見され,さらに〈SYアート&リサーチ社〉は事務所閉店の危機を迎える。

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もうミステリーじゃないだろう,と言われていた〈Xシリーズ〉が,この巻で完結だそうだ。このシリーズは10年かけて6巻で完結,〈Gシリーズ〉は12年かけて10巻でも未完。これまでの森博嗣のシリーズ作品は,それぞれ10巻で完結していたので,どうも座りが悪い。

それにしても〈S&Mシリーズ〉が2年,〈Vシリーズ〉が3年で10巻を刊行して完結したことと比べると,刊行のペースは格段に落ちている。

その上,申し訳ないが,ミステリーとしては内容が超薄味,という印象なので,森博嗣ファンとしては長い間,飢餓状態に置かれている。もうほとんど即身仏だが。

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さて,例によって謎めいた存在のオーナー・椙田は〈SYアート&リサーチ〉の経営から身を引くことを宣言する。また事務所を手伝ってくれていた真鍋瞬市と永田恵理子たちも,就職を決めて離れることになる。

小川令子は,この事務所にいた5年間を,さらには以前の会社の10年間を振り返り,たった1人となっても事務所を引き継ぎ経営を続けるか,このまま解散するかどうかの決断をしようとする。

そうしたシリアスな展開もあり,結婚詐欺という事件を追っていることもあり,森博嗣作品とは思えないほど,普通の人の気持ちに沿った描写されている。

事務所での,小川令子,真鍋瞬市,永田絵里子たちの仲の良いやり取りも,今となっては懐かしくほっとさせられる。けっこうキツイこと言い合っているけれど,この3人は仲が良かった。真鍋瞬市は,森博嗣の男性キャラクターでは,小鳥遊練無は別格とすると,抜群に話しやすい相手だ(・・・ということがようやく分かった)。

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シリーズ最終巻にふさわしく,最後にはシリーズ読者へのサプライズプレゼントが待っている。確かに,あの人物,急に頭が冴えだしたと思ったら,そういうヒネリか!

〈Gシリーズ〉は最新刊で,〈Wシリーズ〉へとつながる未来へと行ってしまったので,〈G〉と〈X〉が合流した新シリーズが始まるのだろうか?

〈Wシリーズ〉は面白いけれど,完全にSFなので,現代を舞台にしたシリーズはあった方がうれしい。ミステリーであることは諦めているけれど。もういろんな謎は解けなくても良いので,”環境小説”的に定期的に森博嗣ワールドを覗き見ることが出来れば,それでいいや。


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不満が多かった〈Xシリーズ〉で,正直大した進展もなかったけれど,〈Vシリーズ〉っぽいのんびりした部分は好きだった。













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Last updated  2017.06.22 22:09:06
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