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カテゴリ:映画を観たよ
トム・クルーズ主演のホラーシリーズ第1作を観た。
〇ストーリー 軍人でありながら紛争地で発掘品を売りさばいているニック・モートンは,イラクでエジプト王朝の新しい遺跡を発見する。そこにニックに情報を盗まれた考古学者のジェニー・ハルジーが追いつき,彼らは王女アマネットの棺を引き上げ,イギリスへと戻る。だがその機内で,スタッフがアマネットに支配され,飛行機は墜落する。そして蘇ったアマネットは,人々を襲って自分の肉体を復活させながら,ニックとジェニーへと迫る。 ---------- アメコミのマーベル社が展開する『アベンジャーズ』などの〈マーベル・シネマティック・ユニバース〉作品群の成功に刺激され,アメコミのDC社は〈DC・エクステンデッド・ユニバース〉を進めている。ここでさらに映画会社ユニバーサルが,古典的なホラーをシリーズとして復活させる〈ダーク・ユニバース〉を発表し,この映画が第1作となる。 〈ダーク・ユニバース〉は,ユニバーサル映画にて,ドラキュラ,ミイラ男,狼男,ジキル・ハイドなどの古典ホラー映画キャラクターをベースに,同じ世界観のシリーズにする予定らしい。 果たして後追いの”ユニバース”がどれだけ存在感を示すことが出来るのか?映画ファンとしては楽しみだが,後追いゆえに,どうしても厳しい目にならざるを得ない。 ---------- この映画の主演は,世界一の美男俳優・トム・クルーズだ。彼が演じるニック・モートンは,金儲けのために紛争地の遺跡に出向くヤサグレ軍人だ。 墜落する飛行機の中で,ジェニー・ハルジー教授にパラシュートを付けて脱出させるアクションは,〈ミッション・インポッシブル〉風でなかなかの緊迫感だった。それ以外も,トム・クルーズの肉体が(CGでなければ)ひじょうにワークアウトしているということが分かるシーンはあるが,もう一つ”さすが”と思わせる展開がない。 まあ考古学者の女性にも,何千年前のミイラの女性にも惚れられる,というのは”さすが”トム・クルーズのニックなのだけれど,ただのハンサム俳優でもこの役はこなせたという印象が強い。 ---------- またこの映画の欠点として,各キャラクターが何をしようとしているのかが分からないというのがある。 主人公・ニック・モートンは金儲けのために,なんでも犠牲にするはずだったのに,いつの間にかジェニーに協力している。 ジェニー・ハルジーはエジプト学者のはずが,なぞの組織〈プロディジウム〉に協力して,ミイラを復活させる。 〈プロディジウム〉のジキル博士は,悪の存在を退治しようとしているが,自分が半分モンスターだ。 復活したアマネット王女は・・・何をしようとしてるか,ホントに全く理解できない。 冒頭に登場した,十字軍の遺跡は宝石がある以外は全くの無意味。あのセット必要だった??? ---------- トム・クルーズだから,エジプトの王女からも,現代の考古学者からも惚れられて,三角関係になるのは分かるけれど,それって映画として必要だったのだろうか? なんだか第1作からこの〈ユニバース〉については否定的な感触しか持てない。ブレンダン・フレイザー主演の『ハムナプトラ』の方が,よっぽど楽しめた。あのお気楽な空気の方が映画としては完成度が高いと思うのは僕だけだろうか? 〈プロディジウム〉にしても指導者そのものがモンスターって,ギャグ? ---------- そう言えばゴジラさえもハリウッドの怪獣の〈ユニバース〉に参加するようだが,〈ダーク・ユニバース〉については,残念ながら悪い予感しか見えてこない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.05 21:53:29
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