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2017.10.10
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カテゴリ:ばくばく冒険小説
恩田陸の絵本を読んだ。

〇ストーリー

両親と共に新しい家に越してきた少女は,忙しい両親に言われる「おともだち できた?」と。公園で一人で遊ぶ彼女が,おともだちをみつけることになったのは?

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2017年6月に刊行されたばかりの絵本だ。恩田陸が文章と構成をしているが,絵の部分は絵本のプロである石井聖岳だ。

例によって,内容について全く知らずに図書館から借りて来た。リビングに置いておいたら,姉や僕に似て本好きの姪たちが順番に手に取って,「うわっ」「ぎょえー」と言っているので,だいたいどんな本なのか想像はついた。

ネタバレされる前に,自分でも読んでみると,中盤で「うへっ」と声が出た。

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いかにも絵本らしい,のんびりとしていて自由な絵柄だし,恩田陸も明るい結末のファンタジーを書くこともあるので,うふふあははで終わるのかと思っていたら,それを断ち切るような衝撃的な見開きがあり,ホラー的な結末へと突き進む。

しかも前半通りに静かに結末を迎えることも可能だったのに,あえてショッキングなシーンを挿入して,読者を驚かせてから終盤へと向かっているのは,なんとも性格が悪いと思ってしまう。

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ただし古くからのファンからすると,こうした映像的な驚きをアイディアの中心に据えて,その前にロジカルな物語を構成し,その後にオープンエンドな垂れ流し世界を用意する,というストラクチャーは,いかにも恩田陸らしいと思ってしまう。

実際に映像化された驚きのシーンは見事だ。実によく計算されていて前半とは全く異なる絵が提示され,明らかにここから違う位相に入るということが伝わってくる。

ミステリーとして理屈を考えてしまうと,いろいろと謎が残ってしまうのだが,短編小説として割り切れば,実に小気味よく,読者を裏切ってホラーを展開してくれている。

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と,ここまで書いておいて何だが,ぜひ事前の情報を入れずに,まずは読み終えてもらいたい。

家で話題となったオススメの作品だ。













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Last updated  2017.10.10 22:22:59
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