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2017.11.02
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ジェットコースターサスペンスが得意な木下半太の長編を読んだ。

〇ストーリー

広告代理店のマネージャー・耳原が目を覚ますと,彼は自動車のトランクに死体と一緒に閉じ込められていた。徐々に記憶を取り戻し,細切れの情報から自分を拉致した人々と対峙しようとする耳原だが,突然トランクの中に彼の妻の声が響く。驚きつつ会話を続ける彼らに衝撃の事実が突き付けられる。果たして耳原の運命は?そしてこの事件の真相は?

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目覚めると死体と一緒,というトンデモシチュエーションから始めるサスペンスだ。しかも主人公は全裸だし,手錠を掛けられ,口にはガムテープが貼られている。

いろんな意味で最悪な状況だ。果たしてこの物語はカタストロフに向かうのか?ハッピーエンドに向かうのか?

何を書いてもネタバレになりそうなのでひじょうに書きづらいが,最初とは異なる場所にぐいぐいと引っ張られて行く展開にはサスペンス小説ファンは満足すると思う。

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朝の通勤電車で読み始めて,早朝の会社の食堂で読み続けて,「このままでは読み終わってしまう」という懸念が生じて,最終章前で読むのを止めた。それくらいサクサク読めてしまう。文庫本でもペラペラという厚みでもないのに,さすがは木下半太だ。

どん底から主人公がどうやって生還するか?(あるいはしないのか?)という,最初から引き込まれる物語だ。途中,これは破綻するんじゃないのか?と心配になったが,終わってみればきちんと決着がついていた。さすが木下半太!

まあ,木下半太作品は,破たんしたまま終わるのもあるのだけれど。

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とは言え,物語を単純化すると,Aという状況が続き,追加の情報が入ってA’にはなるけれど,その後ラストを迎えるというものだ。

それに比べて木下半太の初期作品は,Aという状況から始まり,次の章ではBという状況が語られ,さらに次ではA'からCへと移るというように,もっと強引に物語の流れが変わり,読者を驚かせ続けていた気がする。

その豪快な展開で,時に破綻をしていた頃と比べると,大人しくなってしまったというのが感想だ。

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よく考えると,この作品もある大きな問題を残したまま終わっているので,そうしたクセは残っているのかも知れない。

でも面白いからいいか・・・?










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Last updated  2017.11.03 20:48:14
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