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2018.05.08
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〈嫌ミス〉の旗手・真梨幸子の長編を読んだ。

〇ストーリー

小笠原諸島にあった祝言島は,1964年に噴火により全島民が都心のアパートを与えられ避難をした。だがその事実は,東京オリンピックに水を差さないためにほとんど報道されなかった。1973年に『祝言島』という名のセンショーナルな映画が製作され,賛否両論となる。さらに2006年,祝言島に関係がある演出家,女優たち3人が殺され,犯人が不明なまま10年が過ぎる。だがそれまでの事実を整理した時,見えてきた恐ろしい事実とは?

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湊かなえが直木賞作家になった一方で,一時期は〈嫌ミス〉のヒロインとして並んで評価されていた真梨幸子はいまだに〈嫌ミス〉を書いている。

決してこの2人の作家の力量に大きな差があるとは思えない。あるとしたら,読者やスポンサーが期待しているものを書くのを覚えたのが湊かなえであり,相変わらず自分が書きたいものを続けているのが真梨幸子,という図式なのではないだろうか?

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この作品を読んで最初に感じたことは,”真梨幸子努力している”ということだ。いつも通り,時系列も人物もごちゃごちゃになった物語で,それを整理してくれるかと思った調査員も,途中で精神的にギブアップして混乱させる側にシフトしてしまう。(これが普通なのが・・・)

けれども「後は判るでしょ」と投げる位置が,以前よりもはるかに近くで,さすがに謎の真相は誰にでも判るところまで持ってきている。

もう雰囲気だけではダメ,ということが理解できたなら,それはうれしいことだ。

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だが残念ながら〈嫌ミス〉の旗手は,相も変わらずミステリーのルールを破りまくる。

実は2重人格でした,実は精神的に錯乱していました,実は手術で別人格に変わっていました・・・これが1編の作品の中で複数登場するのが真梨幸子ブランドだ。

せっかく謎解き部分にはこだわって整合性を保ち,今回などは説明もきちんとする努力をしているのだから,ミステリーとしては避けるべき非現実的な展開をもっと減らすべきだと思う。

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真梨幸子のハッとさせられるようなパズラーミステリーを読みたい。絶対その力量のある人だ。

それだけを期待してずっと読み続けている気がする。





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Last updated  2018.05.08 21:15:08
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