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カテゴリ:カルチャー
もう10日以上経ってしまいましたが、貴婦人と一角獣展に行ってきました。
パリで見て以来2回目です。
パリの中世美術館は15世紀の館と古代ローマの公共浴場の遺構を利用して建てられていて、石造りです。
なんとなくひんやりした感じの建物で、歩いていると当時の感覚がなんとなくわかります。
薄暗い室内
装飾品は明るいはっきりした色の方がわかりやすい。
冷え冷えとした石造りの館はすき間風がはいっただろう。
それを防いだのがタピスリーだった。
防寒用の実用品。
実際の中世の城には窓などなかったから、灯りとりから光が入り、煙出しにもなっただろう。
焼肉の臭いがこもっていただろう。
肉食人種のご馳走は肉、肉、肉のオンパレード。 鹿肉、猪肉、雉肉、 見た目の美しい孔雀肉、白鳥肉...。
狩猟は遊びではなく、食糧確保の手段だった。
また、戦の練習にもなった。
主人が戦に出かけたときは奥方が城を守った。
奥方と、城の騎士は主人がいない時、どうしていたのだろう。
ひたすら純愛を誓い、でも、奥方に指一本触れてはならない。
宮廷愛、あるいは宮廷風恋愛 が 流行った。
美しい貴婦人に愛を捧げる騎士、をテーマにした詩が流行った。
まあ、実際のところ、貴婦人と騎士の間柄は、
相撲部屋のおかみさんと力士
という感じだったのではないだろうか、 と私は思ってます。
貴婦人と一角獣は何を表しているのだろうか。
一角獣を捕えるためには純潔な乙女を餌として引き寄せる。 一角獣が乙女の膝に頭を乗せ、安心して眠ったところを猟師が捕える。
子どもの頃から、この狩りの仕方には全く納得いかなかったし、今も納得できません。
かわいい一角獣をだます乙女なんてロクなヤツじゃない!
このタピスリーのユニコーンは貴婦人に飼われているようですが、捕まって角を取られるよりは幸せだったんだろうか?
つらつら、巨大なタピスリーを見ながら思ってました。
一角獣は欲望を表す 角はphalic symbolである
などと言われているけど、
そんなのど~でもいい!
ユニコーンがかわいいので、見とれてました。
一角獣は偶蹄目だったっけ。
ちゃんと蹄が割れてます。
ユニコーンカードなんか、「馬に角つけました」っていうのが多いけど(馬は奇蹄目)、一応タピスリーは伝説に忠実みたいですね。 紺色の瞳、尾はライオンの尾。 山羊の髭がついているとあまりかわいくはないなあ。
書きたいことはいろいろあるけど、時間がかかるのでこんな雑感を書いてみました。
なぜか異様にミュージアムショップが充実していて、ついつい買いこんでしまいました。
財布の紐がゆるみます。
しかし、Tシャツが高すぎ! 1万円でおつりがこれだけ? さすがのTシャツ大王の私も買うのをあきらめました。 その代りにバッグを買ってしまったから、けっこうな散財になった貴婦人と一角獣展でした。
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Last updated
2013.06.17 00:14:31
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