舌は体の状態を示す鏡とも言われ、東洋医学では病状を見る方法として活用されてきました。病院でも舌を見せてといわれた経験のある方も多いはずです。今日は舌について解説していきたいと思います。
まず正常な舌の状態は、淡いピンク色で、適度な潤いがあり、表面にうっすら白いこけが見えるときです。この状態が変化した時が、体のどこかに不調があるときです。
白いこけが厚くついている場合は、胃腸の病気の可能性が。逆にこけが全くなくなった状態は、栄養不足が心配されます。舌の色が白っぽい場合は、冷え性が、逆に赤っぽい場合は体内に熱がこもった状態です。熱は黄色いこけがつくことでもわかります。舌の先端に赤や褐色の斑点(はんてん)が出た時は、カゼの初期症状が疑われます。
このほか、舌がはれぼったく、周りに歯形がつくようであれば体内の水分代謝が悪く疲れやすくなっています。また、こけが地図を描くように部分的に付着していればストレスによる抵抗力の低下が考えられます。
舌の裏側は注意が必要です。舌裏の静脈が紫色にはれた状態は、血液循環が悪くなっている事が多く、肝臓の機能低下・高血圧・心不全などの可能性が。舌の裏がはれているひとの75%に肝機能の障害があり毎日飲酒をしているというデータもあります。
こんなところでしょうか。特に自分の体の状態をうまく説明できない、お子さんや高齢の方の健康状態のチェックとして役立ててください。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月29日 13時28分43秒
コメント(0)
|
コメントを書く