ウエサク祭の旅 ~2日目~
2日目は、大斎原からスタートです。 以前バリ島にいた時、地元の人達は聖なる山に登る際(それがトレッキングガイドの仕事であっても)、必ず麓にある寺院で祈りを捧げてから登っていました。聖なる山に対し事前に許可を頂く感じです。 玉置神社のことを調べていた時も、玉置神社に参拝する際、熊野本宮大社にお参りしてからではないとなかなかたどり着けないことになるという記事を見かけたことがあります。やはり神様に事前に許可を頂く必要があるような感じでした。 前回熊野本宮大社を訪れた際、非常に観光地化されていてご神気を全く感じなかったこともあり、ご挨拶は大斎原でするつもりで出かけたのですが、大斎原にある祭壇の前でご挨拶兼祈りを捧げていると、鳥居のビジョンが見えてきました。鳥居の向う側に長い階段が続いています。なんだか熊野本宮大社のビジョンぽい・・・ 呼ばれているのか? でも神様いないし、今日は時間もないし、行けない!と思った瞬間、「熊野本宮大社に参られよ!」という声が聞こえてきました(汗) 理由があるのだろうと思い、駆け足で参拝することにし、長い階段を登りました。 確か参拝の順番があったのですが、左から順にお参りすることにしました。本殿左から2番目にお参りした時、神様らしき人が現れ玉を渡されました。 左から3番目、4番目でも同じく神様らしき人登場、そして玉が渡されました。 なんと、ここには神様はいないと思っていましたが、しっかりいらっしゃいました(驚) ただ、ウエサク祭の満月の日のような霊界とつながりやすい日でないと神様を感じられない程神様のパワーが弱まっているのだとしたら、それもまたとても悲しいことです。 また一番左側だけ神様が登場しなかったのはなんなんでしょう。それもまた気になります。 大斎原のビジョン&声の意味もわかり、玉置山登山のご挨拶もし、一路玉置山に向けて出発し、7時過ぎに玉置神社駐車場に到着しました。 二つ目の鳥居をくぐった左手側にある巨大な杉の木のパワーがやはり半端なく、自然と足が止まり巨木を眺めていたら、上方から「来たか!」という声が聞こえてきました。 天狗様?誰だかわかりませんでしたが、「はい、来ました!お邪魔致します。」と挨拶し通り過ぎました。 神社に到着し、一つ一つお参りをし、社務所で石上神宮で買ってきたお神酒をお渡しし、出雲大社玉置教会の前でお祈りをしていたら、ここでも神様らしき人から玉を渡されました。 なんと、「お待ちしています」と言われたのは、この為だったようです。 山頂到着後、山頂でもお祈りをし、山頂では少し寝っ転がりました。 この後、宝冠の森に行くべきか、出雲大社のお祭りに参加するべきか、悩みました。 宝冠の森には、行者の中でも一部の見込まれた弟子にだけそのありかが伝えられている秘仏が隠されているそうです。その起源はとても古く、ムー大陸にまで繋がるとか。実際、私がその秘仏を見れるわけではありませんが、太古の秘仏が眠る森で、真剣に祈りを捧げたいと思ったのですが、どうも敷居が高いようにも感じ悩みました。 もうすぐ出雲大社の例大祭が始まる10時少し前になったとたん、なぜか身体が宝冠の森を目指します。 今日はこの後、鞍馬まで移動するので、自分のこの動きに自分でもびっくりです。 宝冠の森への道は、片道50分位となっていたので、ささっと行って帰ってこれると思ったらこれが大間違い!!! なんと、垂直の崖を鎖で降りたり登ったり・・・ 思わず神様お守り下さいと呟いていました(大汗) 宝冠の森の終着点は、なんとも凄い眺めの場所でした。 祈りを捧げるには絶好の場所です。 太古の秘仏に対し、太古の神々に対し、熊野の神々に対し、宇宙の神々に対し、深い深い祈りを捧げました。 宝冠の森から見えた熊野一帯の地からは、なぜか豊雲野神=豊国主尊をとても強く感じました。 玉置山での目的を遂げ、駐車場目指して歩いていたら、例大祭参拝帰りの地元のおじいさんに「お餅拾ったかね」と尋ねられ、森に行っていたので拾えなかったことを伝えると、半分分けて下さいました。遠いところからわざわざありがとうと労いの言葉まで頂きました。こちらこそ大切なお餅を半分もありがとうございます。 駐車場で長距離移動の準備をしていたら、地元の人がまた話しかけてきました。 早朝からずっとどこに行っていたのかと聞かれたので、宝冠の森まで行っていたことを伝えると、とても驚いた顔をしていました。 あそこはなかなか行けない場所であると・・・ なんでも空海か役行者に呼ばれないと行けない場所だと言われているそうです。 ただ秘仏に祈りを捧げたい一心で向かいましたが、帰ってきて調べてみたら、宝冠の森は玉置神社の”神域”とも”禁足地”とも言われているような場所でした(大汗) さらに、大峯奥駆道についてもいろいろ話をすることになり、次は蛇の倉七尾山に行くといいと言われました。(メモメモ) 12:30に玉置山を出発し、麓の八大龍王神社でも祈りを捧げ、鞍馬に向かいました。 夕方19:00スタートのウエサク祭に少し遅れましたが、無事ウエサク祭にも参加することが出来、”祈りの火”に願いを込めて本殿前の六芒星の上に置いてきました。 二日目の全行程も無事滞りなく終え、一路宿に向かいました。