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カテゴリ:本
現代小説では重松清、SF小説ではフィリップ・K・ディックを集中的に読んでる。
で、彼が書いた「ライズ民間警察機構」。 未来の地球では警察が民営化されているお話。でも主題はそれじゃなくて、 惑星への植民移動が行われていて、それは一方通行のテレポーテーション。 植民者からの返事は、いいところだよ、というものばかり。 疑問に思った惑星運航会社の社長が宇宙船で18年かけて植民惑星へ行こうというお話し。 出だしは普通だが、途中から話はぐちゃぐちゃに。 主人公が何故か宇宙船ではなくテレポーテーションで植民惑星へ。あれれ? おまけに立場がライズ民間警察機構の元締めと入れ替わってる。 そして精神的に不安定になり、収容される。そこで見るものは、ジャンキーの不可思議な世界。 うわ、展開についていけない。なんだこれ??? 結末も中途半端に終わってしまっている。 巻末の解説で、この小説が紆余曲折を経たことなどが説明してあることを読んで漸く納得。 この本は本当にF・K・ディックのファンじゃないと読んではいけない。 未完成の小説。これを出版したアメリカの出版社の根性に脱帽。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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