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カテゴリ:芸術
金曜日の夜、部署の引越しで5時半きっちりに追い出されるのと飲み会まで時間があったので、
大好きな仙崖(せんがい。崖の字に本当は山かんむりはついてないが、変換の関係でこのままにします)の展覧会に行ってきた 以前この出光美術館でこの江戸時代の禅宗の和尚さんの絵に出会って一発でKO.好きになった。 なんたって、軽妙洒脱と言おうか、ひょうきんと言おうか、 何かこう、肩の荷がスーッと下りる感じがする。 チラシの絵は「指月布袋画賛」という禅の教えの絵なのだが、 画面には表れない月を指差す布袋さまは全く神様という気がしない。 キラーカーンか、つのだひろと言ったところか。 子供の格好もヘン。なんだかこまわりくんみたいだ。死刑! この和尚、ちゃんと絵は書ける。まじめな仏様の絵もあった。 でもわざとこういうスタイルにしてる。まるでピカソみたい。 一番気に入っているのは、「一円相画賛」。 画面には大きな○が書いてあり、横に「これくふて 茶のめ」という賛がある。 禅宗の悟りの象徴として一円相の○はよく使われるらしい。 でも和尚はこれを饅頭に見立てた。 禅の悟り・形式に拘泥するなと言いたいのだそうな。 でも禅宗に詳しくない僕は、 そんなに世の中くよくよ悩まずにのんびり歩いていけ。 ま、取り敢えずこの饅頭でも食っとけ と和尚に言われているよう。 見ているとふっと笑ってしまう。 世の中の苦しいことを一瞬忘れさせてくれる、そんな魅力を仙崖の絵は持っている。 10月28日まで開催。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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