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カテゴリ:芸術
楽天ブログ仲間の一村雨さんのこの展覧会の記事を見て、行ってみたくなった。
http://plaza.rakuten.co.jp/ennohasikure/diary/200901050000/ 丁度、七福神を見に虎ノ門金比羅宮と、厄払いで東京大神宮へ行く予定だったので、 朝早く起きていってきた。1月25日まで開催。 さて、素朴美って何かというと、写実でない軽妙洒脱の絵のこと。 以前出光美術館に見に行った仙崖和尚の絵もこの範疇に入るそうな。 http://blogs.yahoo.co.jp/ricardo3722/36913331.html じっくり見入ると言うよりもぱっと見てほっとする感じ。 その系譜は白鳳期仏教が入ってから生まれる。 厳しい顔つきの仏像が日本の文化に吸収される時柔らかな感じにデフォルメされていく。 また、屏風絵などで洛中洛外図や地獄絵図のようにも発展した。 地獄絵図なんて炎の形がデザイン的だし、皆苦しんでいるんだけどなぜかおかしさを感じてしまう。 そして、白隠という江戸時代初期の禅僧が職業ではなく絵を描き始めた最初の画人として紹介されていた。「達磨」の掛け軸は迫力の一言に尽きる。画面いっぱい、人間のサイズよりも大きな達磨の大首絵、そして力強い目。うーん、参った。 更に「海老」伊海老らしき海老に賛辞「ひげながく・膝まがる・まで生きたくば・食をひかえて・独り寝をせよ」ははぁー、食控えます。。。。 禅画っていいなー。わかりやすい。 展示は日本の近代へ。明治維新で西洋化の波に洗われ洋画が隆盛するが、日本画の良さに回帰した画家もいた。萬鉄五郎、岸田劉生、梅原龍三郎。こういう例を見ると、絵っていうのはその土地・風土に根ざしたものなんだなーと思う。西洋絵画もいいけれど、日本画の方がしっとり感で趣きがある。 他に印象に残ったのが、熊谷守一の「文殊菩薩」3色の色で輪郭をさっと描いたもの。文殊菩薩が獅子に乗っていることを知らない人がみたら絶対判らない。抽象化の一歩手前というところ。インパクトあるなあ。 夏目漱石や武者小路実篤、棟方志功の絵もあった。 お気楽に見て1時間ほど。入場料も300円と安いので渋谷に行く機会がある人は足を延ばしてみると良い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.12 20:25:18
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