寺沢武一先生、ありがとうございました
寺沢武一先生が急に逝かれた。元々、様々な病気を抱えていらした方だったが、そのバイタリティとサービス精神はハンパじゃなかった。そして、エロかったし、チャーミングだった。寺沢先生が少年ジャンプに登場したときの衝撃はよく覚えている。Gペンから生まれる他の作品とは明らかに異質だったし、突出していた。センセーショナルとはこういう事だろう。長い漫画の歴史の中でそういう登場の仕方をしたのは大友克洋、鳥山明、と、寺沢先生だけだと思う。ある時期、ピエールさんのお誘いから始まった寺沢先生を囲んでのクリスマスパーティーは毎年、僕の恒例行事になった。そこには毎年、世界のトップランナーが集結してきていて、そこで頂く日本酒「武一」を飲まなければ年は越せないと思っていたな。コロナだか、先生の体調不良だかでここ数年開催されていなかったが、今年辺り、また、やるんだろうなって本気で思っていた。そもそも、COBRAもGOKUも不変だから、先生亡き後もあちこちで暴れてくれるとは思うけれど、とはいえ、やはり寂しさは募るばかり。本当にありがとうございました。