全て
| カテゴリ未分類
| 映画・TV・BD・DVD
| 演劇
| 本・コミック・雑誌・新聞
| 人・人物・人間
| 日常生活
カテゴリ:カテゴリ未分類
グエムル-漢江の怪物-を観た。 怪獣映画であること、監督が「殺人の追憶」のポン・ジュノであること、ソン・ガンホが出ていること。 以上が、私がこの映画を観ようと思った動機である。 で、先ず怪獣映画の視点からこの映画を観ると、これは怪獣映画ではなく、怪物映画である。が、怪獣ではなく、怪物であることがこの映画を成功に導いている。そう、グエムルはあの大きさ、あのグロテスクさでないと意味がないのだ。怪物の大きさが映画の正否を決めるなどとあまり考えたことはなかったが、そこは実によく考えられているのだ。 例えば最初の「ゴジラ」。あれはあの大きさでないと意味がないのだ。 そして、例えば最初の「エイリアン」。そして「エイリアン2」のエイリアンクイーン。 誰がどう戦うかによって怪獣、怪物の大きさは決まってくるのだ。今更ながら気が付いた。 そして、グエムルはバラバラだった家族が再生のために戦うには丁度いい大きさなのである。 次にポン・ジュノ。正直、社会派の「殺人の追憶」の次にこのグエムルを持ってくるとは、いい度胸だ。で、只者の映画監督でない監督が撮った怪物映画は只者ではない。これは観て確かめて欲しい。 そして、ソン・ガンホ。よく出た。ソン・ガンホのような役者さんがこの手の映画に出ることによって確実にこの映画のステイタスはあがった。 そして、ソン・ガンホは上手い。実に的確に与えられたキャラクターを演じている。 韓国では大ヒットしたと聞く。 韓国と日本では諸々の事情がかなり違うと思うが、韓国でこの手の映画が大ヒットして何故日本ではダメなのか? 新しい怪獣映画の突破口はないのか? この映画がそのヒントになってくれるとうれしい。 必見。 追伸。 グエムルのVFXをケヴィン・ラファティら外国人スタッフにあっさりと依頼してしまう辺りにも成功の原因があると思う。 果たして、同様のことが日本映画でできるのか? ということであるのだが。 そして、ヘ゜・ドゥナがもの凄くカツコいいことも追記しておく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月03日 12時15分43秒
コメント(0) | コメントを書く |