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シス・カンパニー公演
「バンデラスと憂鬱な珈琲」 作/福田雄一・マギー 演出/マギー 出演/堤真一、高橋克美、小池栄子、村杉蝉之介、中村倫也、高橋由美子、段田安則 2009年11月24日火曜日 19時開演の部 世田谷パブリックシアター 1階P列21番 8500円 パンフレット1000円 何も知らずに観に行った。 チラシを見て面白そうだったのでチケットを購入した。 パンフレットを買って、「笑い」がテーマだと読むまで「コメディー」だとは知らなかった。 「へえー、シスカンもコメディー演るんだ」ってなもんである。 導入部分はちょっと不安だった。 パンフレットのスタッフ、キャストの言葉を読む限りは相当面白いぞ、とイメージさせる言葉が次から次へと羅列されていたからだ。 なので、始まった途端、ドカーンと笑いを取ってくれるモノだろうと私が勝手に想像してしまったせいもあるのだろう。 が、舞台は物語が展開してゆくに従ってどんどんと面白くなって行く。 そして、エネルギッシュになって行く。 最後は大爆笑しカーテンコールの曲に手拍子までしていた。 いやーあ、楽しかった。 久しぶりに楽しい舞台を堪能した気分になった。 結果的に私にとってはちょっとしたカルチャーショックだったかもしれない。 見終わった今もどういう意味の芝居なのだろうか? と考えている。 決して、物語のことを考えているのではなく、何というか、スタイルのこと、ひっとしたら、ニュータイプの芝居なんじゃないか、と考えている。 私が実現したい芝居のスタイルに似ていたせいかもしれない。 それは、超くだらない話をキチンと芝居ができる役者さんが真面目に演じる、と云うものである。 この芝居も超くだらない話をキチンと芝居のできる役者さんが真面目に演じている。 そこに自分が考えていた舞台が現実に現れたので自身少し戸惑っているのかもしれない。 個人的にはホンはもっともっと下らなくてもいいかもしれないと思った。 この役者さん達ならそれでも見事に演じきるだろうと思ったからだ。 堤さんも高橋克美さんもこの世界に存在することに何ら違和感はない。 面白かったのは、段田さんだ。 この世界に少し戸惑っているように見えた。 果たしてそれが演技なのかどうなのかは分からないが、そのことがひじょうに面白かった。 遊眠社じゃ笑いを取っているイメージがあったので、笑いを取ることに戸惑っている段田さんに私が戸惑った。 ひじょうに面白かったのが小池栄子ちゃん。 今までも何本か彼女の芝居を観ているが、今回が一番生き生きしていた。 彼女には案外こういう世界があっているのかもしれない。 何より一番驚いたのはシス・カンパニーがこういう芝居を制作したことである。 いつもアート面の優れた舞台を制作しているイメージが強かったのでホント驚いた。 そして、うれしかった。 アートとエンタテインメントの融合。 この作品はその第一歩かもしれない。 コメディー専門劇団もうかうかしてられませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月27日 16時16分10秒
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