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カテゴリ:演劇
【100万ポイント山分け】十二人の怒れる男 「十二人の怒れる男」 作/レジナルド・ローズ 飜訳/額田やえ子 演出/蜷川幸雄 出演/石井愃一、柳憂怜、西岡徳馬、辻萬長、筒井道隆、中井貴一、斉藤洋介、田中要次、他。 2009年12月5日土曜日 午後2時開演の部。 シアターコクーン 1階Y列20番。 9.000円。 懇意にしていただいている柳憂怜さんが出演しているので観に行った。 前売りは完売だと云うので、久しぶりに当日券に並んだ。 そしたら、何と、ベンチシートと云う舞台前から三列目と云うもの凄い席のチケットが手に入った。 こんなイイ席が当日まで残っているなんて……。ちょっと不思議だった。 さて、本編は舞台でも映画でももう何回も観ている。 今回の楽しみは蜷川さんの演出と個性的な役者さん達の役作りとその演技。 今回くらい個性的な役者さんが揃ったキャスティングは今までなかったのではないだろうか。 その効果は絶大で役者さんの区別が明確につくと云うことはその役者さんが演じている役の区別も明確につくと云うこと。 つまり、それぞれの登場人物が分かりやすい、と云うことである。 さらに、その登場人物の主張が理解しやすいということでもある。 これは、帰宅してからBDを見直しても確認したことだが、知っている役者さんが演じているとのといないのではその登場人物の認知度が全然違う。 お陰でドラマにどっぷりと浸かることができた。 蜷川さんの演出は陪審員室を四方から囲むような舞台作りから始まる。 観客にもこの議論に参加してもらう、と云う演出意図だろう。 でも役者は大変だ。 どこを向いてもお客さんがいるのだから。 おまけに芝居が始まってから終わるまで(途中15分の休憩はあるが)そこに役として存在しなければならないのだから。 基本的にセリフ劇なので蜷川さんの演出はおそらくそのセリフの明確な受渡に終始したのではないだろうか。 とにかく出演者のみなさんのセリフが明確に伝わってくる。 まあ、基本推理ドラマなので伝わってこないと困るのだが。 観ていて、映画と違う印象を持ったのはそのせいもある。 登場人物のキャラクターが明確で主張も明確だから、その人間が人間として浮き上がって見えてくる。 本来は裁いている人たちが実は裁かれていると云うもうひとつの意味がきちんと見てとれる。 人を裁くと云うことは自分も裁かれると云うことなのだ、そんなテーマが見えた気がした。 上演時間は約2時間15分。 オリジナルの映画は1時間36分。 内容が充実していたせいか長さは全く感じなかった。 映画ではカットできる人々の移動も舞台では当然カットできない。 が、例えば、その移動中に見せる人々の行動がその役を深めたりしている。 中井貴一さんのこの作品に相応しいリアルな演技に感動した。 個人的には、西岡さんや辻さんの計算された演技も大好きだが。 帰り、楽屋に寄らせてもらって柳さんにいろいろと裏話も聞かせていただいた。 まあ、その辺のおもしろい話はまた別の機会に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月11日 15時46分16秒
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