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テーマ:バンドマンの語り場(1275)
カテゴリ:TEMPLE TOWN
新曲づくり、曲のスタジオ録音=ドラム録音。。。締め切りまじか。。うんぬん。
これが日が経つにつれ、だんだんインテンシブ&ハイペースになってきた。 ある人はこれを、「ケツに火がついた」状態、とよぶかもしれない。 自分で自分にプレッシャーかけるのは嫌いではない、が、 夜なべして書いた歌詞にいちゃもんつけられたり、 練習にいくと「ロックやってるドラマーにバンドの曲みてもらえば?」などどいわれたり、 夏の間中練習してちったぁーましになったと思ったロールを、 ドラムの先生ーズージャ-系ーには「ロールがなってない」と休み明けに一蹴されたりと、 いいことは一つもなく、なんとなく八方ふさがりという感じになった。 こういうときに自分になんと言って聞かせればいいのか?。。。。 スポコン風に言うとー「1の才能10の努力」 自暴自棄になるとー「私には才能がない」 ビジネスライクにいうとー「努力しても結果がでなければ意味がない」 そう、おっしゃる通り。 結果が出てなければ、 「意味がない」 しかし、私も人間。ときどき、嫌になる。 そして、昨日の練習。。。である。 ボーカルオーディションにローランがあらわれた。 それどころではないという心境だが、ボーカルさがしもプライオリティNO1。 いまはすべてがプライオリティNO1。 なかなか感じいい。ボーカルってかんじ。 遠慮しないのだ。 歌もちゃんとー歌える。英語の発音もまあまあ。 なかなかいいじゃん。 とおもっていた。 なんだかんだで、時間がないのに結局1時間半もこの人と演奏。 帰った後で、「あんた、ぜったいダメだろ?」とメンバー全員。彼らが気に入っていたフランソアが「ひどく気に入らなかった」私。 それから彼らは「あんたの評価はきびしい」と、勝手にきめつけている。私は「照れてるボーカル」が気に入らないだけなのに。 「えっ、いい感じじゃん」というと、全員びっくりしている。 「ルックスが完璧アウトじゃないか」 「そうかなー。メタルのボーカルにはすごい顔した人もいるし」 「はあ、俺たちいつからメタルやってんだよ?」 確かに、女の子がうるうるするようなルックスからはほど遠い。てか、普通に観るとかなり行けてない。 でも、そんなの写真送ってきてたからわかってたし。。。 まあ、私最近自暴自棄はいってるかもしれない。 そんなことより、早く録音する曲を。。。 スタジオで録音する予定の曲をMIDIでつくって、その自分で作ったドラムパートを必死に採譜して、それを日曜日にたった1時間かそこら叩いた。。。という状況で、練習にきた私。 楽譜をだして、みながら叩こうとすると、 「楽譜みるのやめるんだ。フィーリングで叩けよ」と、バンマス。 いつもだったら、そうしてもいいが、「でも、時間がないし、たった1時間しか叩いてないからうろ覚えだし、とりあえず作ったパートであうかどうか叩いてみたい」 とにかく、ダニエルが家ですべて録音し、私がドラムをやり直したこの曲を初めて皆で演奏する。 「ひどいもんだ」と、バンマス。 「盛り上がりがないじゃないか。ドラムにクレッシェンドがないからメリハリがない。ここの歌詞のところはドラムのブレイクいれて、リフレインまでもってかないと。こんなんじゃ全然だめだ!楽譜みながらその通りに叩こうとするから機械みたいじゃないか」と、痛烈なコメント。 「だから、スタジオが1時間半しかとれなくて、それしかこの曲叩いてないから、とりあえず何回か楽譜みてたたいて、感じがつかめて曲の進行が頭に入ってからやるつもりなんだってば」 「時間がないんだから、そんなことやってもスタジオで叩けるようにならないぜ。MIDIでやった通りに叩かなくていいんだ」と、ダニエル。 「なによーっ、だいたいクリッククリックってさんざん人にプレッシャーかけたのだれよーーーっ!!!第一、あたしのレベルでクリックにあわせて機械的に叩けたらだったら御の字だわーーーーっ!」 「しかも、時間がないのにスタジオが空いてなくてドラムセットが叩けないから仕方なくMIDIでパーツを作ったっていってるでしょ!」と、私はもう信じられない気持ちでいっぱいだ。 「だいたい、ドラムセットで叩いて感じを曲にあわせてから、MIDIでつくるべきなんだ。」と、さらに攻撃。 「いい加減にしてよ!何度言ったらわかんのよ!だから、それができるぐらいなら苦労しないじゃないの!あたしだって先にドラムセット叩きたいけど、スタジオがあいてないからたたけなかったっていってんじゃないのよ!クリックがなんぼのもんじゃい!もうこんなもんやめてやるーっ!」といって、楽譜を宙に放り投げ、セットから立ち上がった。 言い出したらもう止まらない。だれかあたしをとめてぇーっ! ダニエルがなんか言ってるが、もうやつの言うことなんか聞いちゃあいない。 とにかく、言いたいことをなんだか支離滅裂に「がーがーがーーーっ」といって。 ま、あとはどうにでもなれと。。。とにかく頭に来た。完璧に頭に来た。やつがなんと言おうと頭に来たのだ。 この間、15分ぐらいだろうか。。。。 ダニエルが本当に理解したかどうかは別にしても、 言いたいことをわめきちらしたら。。。 「すっきりした」 とにかく、気を取り直して?何回かリフレインをやることになった。 極度にコーフンしたために、なんかうまく叩けないが、もうしったことではない。 予定したフィルインもヘチマもなく、叩いた。 「その方が全然いいじゃないか」と、ダニエル。 「フン!」そんなの信じるかっ! 結局、この茶番劇に時間をとってしまい、30分ぐらいしか練習できなかった。 後からダニエルが「あのさ、あんたなんでうちのバンドやってるんだよ」 「うちらの音楽がすきだから」 「それだけか、俺たちのこともきらいじゃないだろう?」 「べつに、き、きらいじゃない。。。」 「俺たちと演奏して楽しいか?」 「楽しいよ。。」 「じゃあいいじゃないか」とダニエル。 そして、「いいか、たかがロックンロールじゃないか。。。楽しくやろうぜ」と。。。 練習時間はすぎてしまい、スタジオの兄ちゃんが入ってきてダニエルと話している。 ラファエルが「おいでおいで」の合図。 「なに?」 ダミアンが、「俺あんたの気持ちわかるぜ。やつはな、曲を家でこねくり回して、こねくり回して、頭の中で完璧な形にしちまうんだよ。でな、俺たちがやつの頭のなかでできあがったものと同じように演奏しないと気が済まないんだ。しょせん無理なはなしさ」と。 「ああ、しってるよ」 ラファエルはただ、ウインクした。 ま、そんなことはわかってるさ。バンマス! たかがロックンロール、されどロックンロールなのだ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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