テーマ:理想の死の迎え方(44)
カテゴリ:心豊かに生きるために
86歳のS氏のそれは見事な生き方(死に方)でした。
8月に入ってから寝てる時に胸が苦しいと言って病院に行き、癌センターを紹介されて、 8月13日に検査結果「肺癌ステージ4」と宣告されて、 手術できないから今まで通りの生活をするように言われたのですが、 癌の告知はショックだったのか、症状が出てきて入院できる近くの病院を探している時のことでした。 告知前は、 同じ年の奥様の習い事に車で送迎をしたり、 8月11日に孫娘のバレエの発表会を見に片道2時間を奥さんを乗せて自分で運転して、5時間見て自分で運転して帰宅。 12日13日は息子ファミリーが旅行だったので奥さんと病院に行き告知され、 それまでの体調の悪さがこのせいだったのか悟って、 「何も思い残すことはないよ」と言っていたようです。 21日息子夫婦と男の孫が見舞いに来て談笑、 22日9月のバレエ留学が決まった孫娘が見舞いに来た時には、 2人でアイスクリームを食べた後、孫娘が帰って少しして、 ソファーに座って足を組んでいたS氏が呼吸していないことに気付いた奥さんが救急車呼んで、4件くらいの病院のたらいまわしがあり死亡宣告を受けたそうです。 優しかったS氏のあまりの見事な亡くなりかたでしたが、 自宅で安らかに息を引き取ると、 病院はたらいまわしで、警察の検視もあってとても大変なのです。 連絡を受けて思い出すのは11日にお会いした時に(お痩せになったな)と思ったのですが 自分で車を運転されて会場にきてS氏よりも約10歳も若い私たちは2部の2時間程見て帰ったのに、 1部2部3部をみて自分で運転して帰った体力(精神力)に脱帽させられました。 音楽家で10年ほど前に開いた音楽会でのカッコよさ(管楽器・オーボエ)、 最近まで街のオーケストラの副団長をされていた音楽家としての現役ぶり、 なんでも作ってしまう器用さ、いつもみんなを笑わせるユーモア、 忙しい息子の孫のアッシー役を快く引き受けてくれた優しさ、 S氏の年の重ね方は見習いたいと思いました。。 「自宅でソファーで足を組んで横たわり生き途絶えた」 S氏らしいカッコ良い生き方死に方ですが、 病院も警察もS氏と同じ年の奥様には苛酷でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.26 08:21:11
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