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テーマ:試写会で観た映画の感想(679)
カテゴリ:映画
![]() 場所は、今までこんなところに映画関係の会社あるなんてちっとも知らなかったIMAGICA第2試写室なる場所。 これまで数々の試写会に参加させていただきましたが、ここが我が家から一番近いです。8時半に試写会が終わったのに9時には家に着きました。毎回ここなら嬉しいのに、、、。 そんなことはさておき、この映画はものすごいお勧めです ![]() 最近観た映画の中では一番感動しました。 日本人にはもちろん、是非アメリカの方々にも見ていただきたいです。 有名な小説の映画化とのことで、すでにストーリーをご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、第二次世界大戦の10年後の広島と、現代の2つのパートから構成されています。 <夕凪の街>原爆投下から10年後の復興しつつある広島。河川敷の違法なバラック地帯に母親と2人で住む平野皆実は、原爆で亡くした妹や沢山の死んでいった人たちのことが心から離れずに、自分が幸せを感じることに不安を抱いていた。 そのため同僚の男性とお互いに惹かれあいながらも、自分の恋心に素直になれない。 原爆が投下されたのは、自分が死ねばいいと願う人(アメリカ)がいたからだと信じているのだ。 <桜の国>2007年現在にストーリーは移り、原爆投下時水戸に疎開していたため助かった皆実の弟の娘・石川七波(田中麗奈)は、被爆者である祖母と母親を思春期に相次いで亡くし、過去を振り返らないようにしていた。 姉・皆実の50周忌に広島を訪れた父を尾行する過程で、過去と現在の自分をみつめなおして行く。 簡単にいうとこんな感じで、私の稚拙な文章からは感動を伝え切れなくてごめんなさい。 ともかく<夕凪の街>の部分は徹底的に泣けるんです。 主人公を演じる麻生久美子さんは、『帰ってきた時効警察』で毎週コメディエンヌの姿を拝見しているので、こんな悲劇のヒロインを演じていらっしゃるのに対して最初違和感を感じましたが、話が進むうちにどんどん感情移入しちゃいました。 ちょっとネタバレになっちゃいますが、上の写真にあるように皆実はいつも帰宅するときに靴を脱いで裸足で家まで帰るんです。 最初理由がわからず、単純に裸足で歩くと気持ちいいからかと思っていましたが、実は靴を長持ちさせるためだからなんです。 けなげでしょ~ ![]() 私はもちろん靴をはかないで裸足で帰るなんてしたことありませんが、中学校時代、学校が遠かったため(片道5~6kmはあった)通学で使う靴が3ヶ月も持たなくていつも親に申し訳なく思っていたのを思い出してしまいました。なんでか理由はわかりませんが、当時うちの中学はスニーカー等の運動靴での通学禁止で革靴(合成皮革だけど)じゃないといけなかったんです。道路も砂利道だし、靴は一足しか持っていなかったので、あっというまに靴がダメになっちゃったから、平野皆実が靴を使いたがらない気持ちがよくわかります。 蛇足になってしまいましたね。 靴よりも何よりも、被爆したがゆえに皆実は若くして死んでしまうんですが、その死に行く瞬間に彼女が言うセリフが素晴らしいんです。 この言葉の意味を考えたら戦争なんて起こす人はこの世から絶対いなくなります。 このセリフを原爆を投下した人に聞いて欲しいです(当の本人がお亡くなりになっていることは知っていますが)。 ということで、投下した人たちにちょっとでも近い人にこの映画の存在を知って欲しいため、明日は英語で映画の紹介ブログ書いてみるぞー!(まずは宣言からね) 私的には<夕凪の街>のパートがものすごい好きなので、それだけで完結してもいいくらいですが、それじゃあ皆実が死んだ意味がなくなるので<桜の国>のパートも必要なんでしょう。 本当に、本当に、いい作品なので、是非一人でも多くの方に観ていただきたいです。 7月21日広島で先行ロードショー! 7月28日全国ロードショー! 去年から、何故か田中麗奈さん主演の映画は全部試写会で拝見させていただいています。 彼女が主演する映画はどれもいい映画ばかりなので、タダで観させていただいているのが申し訳なくて必ず前売り券を購入しています(『幻遊伝』は未使用のまま今も保有)。 この映画は、前売り券の特典の扇子がこれからの季節に大活躍してくれそうで、前々から欲しかったから、また前売り買っちゃいます。 ウチの近所では109シネマズ川崎で前売り券発売中です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年06月07日 23時13分35秒
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