en pluie　 -雨のように-　　.

私は常にまるで何かに追われるように生きている気がする。

森ではなく木ばかり見て、細かいことに拘泥して、せこせこしながら、目先のことや自分の身の回りの物事ばかりを考えている。

「もっと大らかに、ゆったりと構えて生きたら?」

母から言われた言葉に、ドキリとした。

視野を広く持ちたいと言いながら、狭いところにばかり目が行っていた。

将来どうしようと焦りながら、目先にある問題をその場しのぎで片付けることばかりしていた。

―大らかに、ゆったりと構えて生きる―…

あらゆるモノの流れが早い今の世の中を生きていると焦る気持ちも出てきてしまうけど、
時代のせいにしていたら何も変わらない。

だから
この世の中とうまく折り合いをつけて、
私は私自身のペースでゆったりと生きてゆきたいと思った。