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カテゴリ:クルマについて
岩波新書、12年前の創刊なので今とは少し事情が変わっているが、なかなか面白かった。 ベルタという自動車がトヨタから出ている。他の意味もあるのかも知れないが、ベルタはカール・ベンツの奥さんだそうだ。世界最初の女性ドライバーらしい。そしてまた、子供たちとともに、世界最初のツーリングに出た人だそうだ。当時の時速、約10kmとのこと。 ところが、自動車はベンツとダイムラーの発明品だったが、行く手を馬車に阻まれ、ものすごい妨害を受けたらしい。隣のフランスでは自由にできたのでドイツ生まれ、フランス育ちが自動車なのだそうだ。シトロエンに代表される。今はプジョーシトロエングループかな? 日本の自動車は走らない。国民性がスピードを許さないというか、どうやら欧米とは感覚が違うようだ。F1ドライバーはやはりヨーロッパ。スピードとは代理戦争らしいが、おっとりした日本人にはその感覚が理解できず、また欧米も日本人の感覚は分からないそうだ。中嶋悟なんてのはよほど変わった日本人なのだろう。 日本のクルマ作りを世界に開いたのはスバル360だという。もともと飛行機屋の富士重工が、「国民車構想」にしたがって、軽く作ったことが、結局どこかビートルに似て、またコンパクトで丈夫な構造に、世界は驚いたのだそうだ。 移動の自由を与えてくれた便利な自動車も増えすぎて行く先々で渋滞を引き起こし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」だ。車にどっぷりとつかった社会に有限のエネルギーをどう提供していくか。21世紀の課題が、既に我々にのしかかっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月26日 21時06分08秒
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