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テーマ:食べ物あれこれ(50354)
カテゴリ:職業人復活
放射性物質と書くのが正確なのだが除染のルーズさが新聞に取り上げられている。まあしょせんこの程度なんだと思わないでもないが、実際非現実的な割に効果は上がらないと思っている。 突き詰めれば掃除機のゴミパックでしかない。床にあったものがゴミ袋の中に移動しただけで、きれいになった訳じゃない。燃やしてこの世から消えてはじめて「きれいになる」のだ。しかし除染のゴミは置いておくところのないゴミだ。そのゴミを生み出すのが原発だ。 商売柄、私も実験中はX線のガラスバッジをつけているので、その計測屋さんから届くニュースにも目を通しているが、もちろん福島以後は計測の記事が多い。そんな中で「土壌中のセシウムが粘土に吸着されて、ほとんど作物には移行していない」と言う記事があった。事故後、短期的に放射能は上昇したが、もう落ち着いてしまい、植物が根から吸収するには不適当なかたちになっているらしい。 だから福島の生産物は問題ないのだが、やはり過剰反応で不安全神話みたいなのが独り歩きしているようだ。生産者はたまったものではない。こんなニュースこそもっとアピールして欲しいものだが。それにしても大地の力はすごいな、と思う。 放射能は埃だ。拡散して生物により濃縮され、食物連鎖に入る。この流れが目に見えないから不安なのだが、今濃縮していそうなのはやはり魚。塵が海面に落ちてくると、プランクトンが取り込み、魚が濃縮する。あるいは海底に溜まってこれを水底にいる魚が取り込む。ひょっとしたら泥を一緒に飲み込んでそっちにくっついて排出しているかも知れないが、このあたりは当分わからないだろう。 事故直後は、直接降下した放射能を測れたが、水で流れてしまったものを掃き集めるのは困難だ。動物に取り込まれるには時間もかかる。数年をかけて調査が必要だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月11日 22時49分26秒
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