老父のつぶやき

通所施設で行われたカレー作り。帰ってきてから
「今日は何したの？」「カレー」
「じゃがいもの皮むいたの？」「じゃがいも」
「タマネギの皮むいたの？」「たまねぎ」
「ニンジン切ったの？」「----」

連絡ノートを見ると､「じゃがいもとタマネギをむきました」とあった。

彼の答えは正確だった。自閉症の一例。

言葉を持たない自閉の子もいる。普通の言葉による会話は非常に難しいのだろうと思う。

それに比べりゃ楽なものだと思っているが､健康に関する発語はしたことがなく､おなかが痛いとか気分が悪いとかは全く期待できない。体温計を持ってくるのはプールのある日。この時しか体調を推定する情報はない。せき込むとか､吐くとかは今までにもあったが何とか生きてきている。

知的障害者の勤労支援でここまで想像できる人はいるかなあ。ジョブコーチは必須。