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テーマ:職人仕事(58)
カテゴリ:修理・修繕
もう営業をやめてしまったが、廃業後の倉庫整理(https://hoboneight.com/)
で購入した道具がいくつかある。雑草が勢いづいてくるこの時期、これらを使って行くとホームセンターで買った道具とは一味違う使い心地を感じている。 とにかく切れ味が良い。鋤簾とか草削り、手鍬など、例えば株が径5cmにもなったような雑草をざっくりと切って行く。今まで使っていたものが叩いたり、勢いをつけて引っ張ったりするようなのでなく、根を切り取って行ってくれる。しかも切れ味がなかなか落ちない。結果として作業がすごく楽になる。 たぶん、だけれどもおそらくそれなりに高価で、焼き入れや刃付けもきちんとしていたころに取引されていたものなのではないかと思う。近ごろは中華製の安いものに流れがちだが、昔の人は職人にきちんとした評価をし、品質を確保していたのではないだろうか。備中鍬の保守用の木の柄とかもあったので買っておいたが、処分価格でありがたかった。 もう一度開いてくれたら飛んで行くつもりだが、昔の道具は本当に品質本位と言うか、製造も流通も販売もそれを認めたからこそ成立したのだろうと思う。商圏も狭かったが、目が届くと言うのは大事なことなんだと思いを新たにした。 そう言えば村の馴染みの指し物大工に百年物の格子のついた硝子障子の修理を頼んだが、どこが壊れていたのか分からないほど完璧に直してくれた。どうやって直したのかは教えてくれなかったが、まさに職人技と言うべきで、古い家のオーナーとしてはありがたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月08日 21時14分22秒
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