|
カテゴリ:ほんわか介護、認知症とつきあう
高齢者は独居でもご家族がいらしても、日中は独居状態の方が多いようです。
そこへいろいろな人が尋ねてきます。営業マン、押し売り、ドロボウ・・ 司法の世界でキャリアを積んでいたご婦人がいらっしゃいました。 都会の一等地に木造住宅の戸建てに一人で暮らしていらっしゃいました。 司法のベテランだけあって、人を簡単に信用しません。ただし、私たち介護の人間と、往診の先生、看護師は信用してくれています。ご近所の方が時折覗いて買い物をしてくれます。ご近所の知っている人は信用しています。 しかし100%信用とはいえませんでした。私に対しても心を開いているようで、すべて話してくれていませんでした。 それでも話の折々で今ご家族とどのような状態か、この家がどうなっていくのかだいたいは判ることは出来ますが・・。 その人が信用しないのは男性です。元我が社の責任者は男性でした。年齢も60歳近い温厚な紳士です。我が社の親会社は一部上場の超有名な会社でした。それでその方もT大出身の超エリートです。その親会社から出向してきたかたでした。 彼はどこからみてもエリートのなれの果て(言い過ぎ、その人これを見ていないと思いますが)の紳士です。ただ運動部出身ですので体が大きいのがちょっと怖いのですが・・。 その人がそちらにご挨拶に訪問したことがありました。彼女は決して家に上げず、玄関にも立たせず、和室の掃き出し窓からそそくさとお話して帰ってもらったそうです。 このように注意深い人もサギに2回あっています。 1回目は寸借詐欺(懐かしいサギです。最近の振り込めサギは許せません)です。息子さんの友人と言ってやってきたそうです。 同居していないのですが、信じてしまったのは息子さんがハワイに出かけている時で、そのことを知っていたそうです。 経緯を詳しく書くことはできませんが、手土産までもってきてくれたそうです。そしてお金を数万円渡すことになりました。 当然サギではないかと思ったのですが、大きな男性でしたので、怖いから早く帰ってもらうためにお金を渡したそうです。 2回目は、突然見知らぬ男性がやってきて表の道路が汚れている。掃除はこの家の義務で、行政から罰則があるとか何とか言われ、掃除をしてやるからといってやはりお金を数万円とられたそうです。掃除はホースの水で道路を流お金を渡したそうです。 このサギは数ヶ月後、世田谷区に出没し、問題になって新聞のNEWSになりました。それで、やはりサギだったと始めて私に話したのです。 話し好きで2時間でも3時間でも話し続けるのに、サギにあったことは私には隠していました。 まあ、お金だけですんでよかったとお話ししました。とにかく一人で暮らすことの限界を感じる話です。 このように高齢者をめぐるサギ事件は後を絶ちません。オレオレサギの電話もあちらこちらに掛かってきていますが、何分認知症気味だったり、耳が遠かったりするので、話が通じないようです。また覚えることが困難だったり、足が弱くて銀行にいけなかったりするので、成功はしていないみたいです。 さて、今までの話は以前にも書いていると思います。 なぜ思いついたかといえば、昨日ある体験をしたからです。 その体験についてはまた明日・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ほんわか介護、認知症とつきあう] カテゴリの最新記事
|