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カテゴリ:ほんわか介護、認知症とつきあう
認知症について、自分のおさらいのつもりでもう一度まとめてみます。
認知症とは、所謂物忘れが多くなったとは違います。 テレビを見ていて、出ている人の名前をど忘れする。用足しに立ったのに、何で立ったのか忘れる。これは忘れていることが判っていれば物忘れです。 認知症とは、忘れていることを忘れている状態を言います。 用足しに立ったのに、そのまま違うことを始めてしまう。 「あら、お婆ちゃん、今言ったことと違うことをしている・・。変だよ。」 と問いかけると、 「あんたこそ馬鹿だね・・。あたしはこれがしたかったんだよ。」 何をしに立ったのか忘れています。目に付いたものが始めからの用だったと思い、それを始めます。 間違いを正そうとすると、自分が正しいと言い張ります。じつはふと違うのではないかと自分でも思います。本当の用を思い出したのではなく、はっと気付くと、変な物を持っておかしな所にたっていることがあるからです。 そんなとき、なにか思いつく言い訳を言ってしまいます。 誰が聞いてもおかしい話や、誰かを悪人に仕立てた、あり得そうな話などです。 これが作話です。 実はいまこれを書き込んでいてカレー鍋を焦がしてしまいました。 これは火の不始末になります。 しかしカレー鍋をかけていることを思い出したので、私は認知症ギリギリセーフでしょうか。 介護保険の認定調査の最後の方に認知症についての質問項目があります。 その前にも、自分の名前が言えるか、とか今日は何日か判るか、とかここはどこか判るか、とかの質問項目もあります。 認知症が進むと名前も生年月日も忘れています。ここがどこかも判りません。 最後の方の認知症関連の質問は、ときに困ることがあります。 それは独居で、誰も調査に立ち会わないときです。 この様なときは聞いても良い質問はしますが、聞きづらい質問は相手の様子を見て勘案してチェックをいれます。 だって、本人にうんこを弄りますか、とか他人に迷惑な性的行為がありますか、などと聞けません。 まったく認知症はないと感じたら、最初から聞きません。 「近頃物忘れはひどいですか」とは聞きます。 誰でも、「ええ、最近は・・。」 と答えます。 「たとえば昼ご飯を食べたのにすぐ食べたことを忘れますか」とは聞いてみます。 「そこまではひどくありません」と答えてくれます。 そのときは物忘れなしにチェックを入れ、特記事項に、年齢相応の物忘れアリと書きます。 それでも、連絡できる家族がいれば後で電話をして様子を聞いてみます。もしくは担当のケアマネの連絡先を聞いて再確認します。 どうしても確認できないときは、始めにその旨を書いておきます。 たいしたこと無いと思っていると後から、問題行動が一杯と判ることがあるので注意が必要です。 認知症はときに気付かれないときがあります。 先の作話ですが、巧妙で作話と気付かないときがあります。 何でも自分できちんとできるといいます。 見たところしっかりして会話も上手にキャッチボールします。頭の回転も速い。素晴らしいご婦人だと思います。 しかし話しているうちにあれ、変だと思います。 認知症になると不安感が大きくなるようです。夜中に誰か来たとか、変な男が部屋に入ってきたとかいう人が多かったと思います。誰も来るはずがない。もしくは隣の部屋の人が横切っていったとか、そういうことを思い違いして不安がります。 認知症の人は今元気に話していたと思うと、突然ぼんやりして視線が宙に飛んでいる時があります。そんなときは実は何も考えていないのかもしれません。 そのような事が多く見られたら 、話しかけて見ましょう。 脳を動かすことが予防につながります。 話すことで活性化させましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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