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ほんわか介護とほんわか心

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2006.07.18
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いろいろ専門家の方々の書いていらっしゃることを読んでみて、私の感じていたことは間違っていないと感じました。

それは認知症になっても、自分は無くならないということです。
愛する家族を忘れてしまうと思われがちですが、決して忘れてはいません。
自分自身も失われません。

私がケアマネになってすぐのことでした、ですから今から6年前です。訪問調査で病院までいくことになりました。
それは台東区にある精神病院でした。病院名は忘れました。精神病院ですが閉鎖的ではありません。主に高齢者だけが入院しているようでした。当時は痴呆症とよばれている患者さんばかりです。
丁度夕食が終わったころでした。大抵の病院での夕食後は自らお盆を下げる患者さんや、お茶のお代わりを汲みにお茶碗を持ってうろうろする人がいたり、トイレに向かう人がいたり、なんとなく賑やかなものではないでしょうか。
その病棟の廊下はシーンとして人の姿も声もほとんどしません。
認知症高齢者ばかりの病棟ならあちらこちらで勝手なことを言ったり、叫び声が上がったりしそうですが、誰も何も言わず静かです。みんな病室で横になっていました。

ナースセンターに向かい、患者さんの面会をお願いすると、婦長さんらしい人が不審そうに出てきました。
「介護保険の認定調査で、○○さんにお会いしたいのですが・・。」
「え、調査・・? な、何の・・」ととても不安そうな顔です。
「だから、お昼に電話をしました、認定調査で・・。」
「私は何も聞いていない・・、何の調査・・。」
なかなか話はつきませんが、医療関係ではなく、介護なので・・とやっと納得してもらいました。

本人にあっても何の話も出来ません。家族も立ち会わないので、調査は困難を極めました。結局、非協力的な婦長さんに現在の状態を聞き出して調査は済みました。

あの病院では薬漬けなのだろうと思いました。静かすぎる病棟はかえって不気味です。
薬漬けになると病気はすすみます。きっと自分を失い、思い出も失っているでしょう。

それからすぐ後、別の精神病院に行きました。やはり認定調査です。そこは病棟に入るのに、鍵を開けて貰って入ります。
しかし、中は広く、その広い病棟内を患者さん達が自由に動きまわっています。叫ぶことも自由・・。看護師さんは男の人が多かったですが、優しそうな人たちでした。
この病院になら、患者さんを紹介してもいいな・・と感じました。

認知症にははっきりと効き目のある薬は少ないのです。というか殆ど効かないかもしれない。
一方、鬱病とか統合失調症とか、の精神疾患は効き目が顕著な薬が多いのですが、アルツハイマー症などの認知症はまだまだ決定打となる薬がありません。今はアリセプトぐらいですか。

服用すべきか、自然のままで、病気の進行と共に過ごすかが問題です。

拘束しない、本人の尊厳を大事に、自分らしく生きられる、ような介護ができれば認知症の進行は遅くなるかもしれません。

家族を忘れてしまい、娘にあんた誰、どこのおばさん。などと言われて怒ったり、悲しんだりすると、ますますどこかのおばさん扱いされます。

しかし、好物を買ってきて、二人で美味しいお茶を入れ優しく接すると、娘の名前を呼び、あんたも体を気をつけるように・・。などと言ってくれます。

独居の認知症の母親を、家庭の事情で引き取れず、困った娘が、お母さんを老健に入れようとあちらこちら聞いて回りました。
月の費用を知って、お金がかかる・・とため息をついていると、認知症の母親が、「あんた、お金がたりないのかね・・。あれほどお金は大事にするようにといったのに・・。」と心配そうに話しかけてきました。
娘が生活できなくなったのか、と心配してくれたのです。

普段は「ときどきやってくるあのうるさい女は誰だ・・」と怒っていたのに・・。
本当は娘が一番可愛かったのです。娘の所に行きたいと言っていましたが、すぐそのあとに、娘の夫のことを行って、彼がいるからいけないとつぶやきました。

自分が娘の家庭の迷惑になることを自覚していたのです。これが本当に認知症中期、後期は自分を失うといえるのでしょうか。





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Last updated  2006.07.18 17:41:50
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