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カテゴリ:ケアマネ物語
配偶者、親子や嫁など親等が近い家族の介護の悩みはその家庭の抱えてきた歴史の悩みと言えます。
夫婦仲がよかった、悪かった。子は親を愛しているか、嫁と姑の関係はうまくいっていたか。息子夫婦はうまくいっていたか。嫁の実家の親は介護は必要ではないのか。 娘がたまにやってきて、美味しいところだけ持って行かないか。 ケアマネは初回の訪問から家族の関係を有る程度見抜く必要があるかもしれません。 聞き取りをしなくともうまくいっている家庭か、そうでないかは肌で感じることができるでしょう。なんか変だなあと感じたら、話の出来る関係者をみつけ、聞いてみることをお勧めします。 うまくいっている家庭でも介護が長期間となると疲れてきます。 こうしたときは家族が休みを取れるような配慮が必要です。介護保険は施設ケアが介護保険の拠出金を大幅にくうことがわかり、高齢者、要介護者を家庭に戻そうとしています。 家庭に戻す以上、家庭は施設より居心地がよく、サービスが充実していなくてはなりません。家庭では家賃、水道光熱費、食費などは全て自己負担です。ですからそれだけ介護のサービスは充実させなければ家庭に戻す甲斐がありません。 私の経験だけで言えば、家族は疲れていました。介護保険を利用する前から、家族は疲れている人が多かった。 それは家族の歴史からです。疲れているから介護保険を使えばということになり、当方に相談に見えるのです。 私は相手が言い出すまで、無理に聞き出しません。といって知らなければならないこともあり、必要最小限のことを聞きました。 独居の方の場合は、緊急時の連絡先です。これで、なぜ独居なのか、いざというとき頼りになる家族がいるのかなどを知ることが出来ます。 黙っていても、悩みが多く溢れそうな人はつつかなくとも悩みが溢れ出し、私に話してきます。 大事なことはもっと出来るとか、余所のお宅は大変だとか、私の家でも親を介護しているが仕事と両立できているなどと言ってはなりません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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