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カテゴリ:ケアマネ物語
何度も繰り返しますが、人はキャパシティの大きさが苦労の大きさと正比例するようです。キャパシティとは入れ物のようなものでしょうか、我慢の入れ物、優しさの入れ物、辛抱の入れ物、愛情の入れ物など、いろいろもっているでしょう。この入れ物が小さいか、大きいかによって、介護の苦労の度合が変わってきます。
我慢の入れ物は小さいが、愛情の入れ物が大きいとか、優しさの入れ物は小さいが、辛抱、我慢は大きいとか、人によって入れ物も大きさも差があります。 ここで大きく物を言うのは愛情の入れ物かもしれません。 愛情こそが家族の歴史を物語ります。母親がどれだけの愛情を子供に注いできたか・・。 配偶者関係が愛が深かったか・・。 嫁、姑の関係が悪くとも、夫とに愛情のつながりが有れば、我慢の入れ物は大きくなるでしょう。我慢、辛抱の入れ物は他の家族の協力があると、小さくともふくれすぎて爆発することはありません。優しさの入れ物は反対に大きくなっていくでしょう。 カウンセリングではこの入れ物がどの程度の大きさか、どんな入れ物を持っているかを知る必要があるかもしれません。例えば愛情、優しさの入れ物は小さくなりすぎて見えない・・。ということだってあり得ます。不満の入れ物や憎しみの入れ物もあります。 どんなにいい人でも不満の入れ物を持っているでしょう。そのことに後ろめたさを感じている人がいます。すると辛抱の入れ物がどんどんふくれて爆発寸前となってくるかもしれません。 もしそうであったら、介護者と被介護者をいつまでも一緒にしておくことはまずいかもしれません。 よい人、責任感の強い人、愛情の入れ物が大きすぎる人、人の視線が気になる人、は施設に預けることに罪悪感を持ちます。それがデイサービスでも・・。 ヘルパーを雇うことに罪悪感を持つお嫁さんがいました。長男の嫁なのに、自分で介護できないということが、人目に悪いと思うらしい。 お義母さんの方は、自分を外に出させない。年をとってみっとも悪いから、嫁は外聞をはばかって出してくれないのでは。といいます。 お嫁さんは長男の嫁がいるのに。お母さんが一人で外に出て転んだり、事故にあったりしてはいけない。といいます。 ヘルパーさんといっしょにお買い物にいってもらえばいいじゃないですか? だって長男の嫁の私がいるのに人を頼んだりしたら近所の人がどう思うか・・。 この話の繰り返しでしたが、娘や次男の嫁がまずデイサービスの利用を進めてくれました。 その人の入れ物は十分な大きさがありましたし、家族も協力的なのでうまくいった例でした。 お嫁さんは遠慮があって、家族に協力が頼めません。介護保険で他の人が介入するようになってから、家族にもすこしづつわかってもらえはじめ、夫も理解がふえてきたようでした。 それで壊れそうだった様々な入れ物の補修ができました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.16 15:43:55
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