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カテゴリ:ケアマネ物語
昨日の続き
その方は大手の会社でばりばりと仕事をしてきた人でした。私たちが入りたくても入れないほどの大手です。いわゆるキャリアウーマンです。 独身でした。綺麗なマンションに一人暮らしです。 退職し、一人できましたが、最近になって本人も一人ではやっていけないということに気づき始めました。それで介護保険の認定を受けて、日常生活をヘルパーに助けてもらおうとしたのです。 妹さんがキーパーソンですが、お姉さんの認知症についてはなかなか認めようとしません。 家族の理解が一番大切なのですが、ここがうまくいかないのです。 とにかくヘルパーがくると掃除の仕方にかならず文句をつけます。ねちねちとかではなく、怒号になります。 掃除の仕方が完璧というより無理があります。 それだけうるさく綺麗にといっているのに、たいして綺麗に片付いていません。掃除に対する考え方がすこしずれているからでしょうか。 まず怒ります。たとえばサービス利用表(介護関係のかたにしか判りません)をお持ちすると、チェックが入ります。実際は理解が出来なくなっています。認知症でなくとも理解しにくい仕組みですから当然です。 しかし理解できる方は90歳を過ぎていても利用料金を暗算で間違いがないことを確かめる方がいます。 利用表というのは、次月に介護保険を利用してヘルパーが来る日時とかをカレンダーに一覧にして、利用料金等も書いてあるものですが・・。 見ても判らないことを認めることは出来ません。 プライドがありますから、だからこんな訳の分からないこと始めなければよかった。などと言います。 「そうですか。それなら、いつでもここに電話番号がありますからお断りの電話をください」 といいますと、 「そうなの。それで、はんこを押すの・・。やたらはんこは押したくないけれど・・」 「そうですよね~。でも押していただかないと。最近法律がうるさくって・・」 なぜか派遣されてくるヘルパーは主婦が集まってやっているグループだと思いこんでいます。 「主婦がやる仕事なんて・・」 主婦に対してなぜだか怒りと不信をもっています。 いわゆるステレオタイプの考え方しかできないひとなのです。 専業主婦は3食昼寝付きで、夫に寄生して楽をしている。自立できない。福祉の仕事は趣味でやっていて責任感がない。 このように働く女性と専業主婦が両極端のように考えていることこそが、社会の損失を招いていることがわからないのです。 互いに足りない所を補ってこそ社会が成り立つということなのですが・・。 また明日へ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.28 17:12:45
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