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まあ、「お化け」の部類に入る話だ。 イタリアはシシリア島から来た友達の話。 夜、さて眠ろうか・・と電気を消しベッドに。 眠りにつこうとしていた時、 屋根の方で音がする。 コツコツ、コツコツ、と まるで人が歩いているような音が聞こえる。 鳥ではない、何か。 親達が言うには、「前の住人」との事。 彼らはその存在を信じている。 スペインの友達は、信じている。 彼女には兄が5人いた。 しかし、そのうちの1人が不幸で亡くなった。 彼女は末っ子。 みな彼女にこう言うらしい。 「彼が君を守っているよ。」 彼女はそう信じている。 また、親友の1人はよく妖怪を見るという。 確かに、なんというか感覚が鋭いという感じがする。 彼は、「見た」という。 彼は、その存在を信じている。 一方、オランダの友達。 彼らは信じていない。 全ての人間がそうだとは一概には言えない。 しか、オランダ人は信じない。 一つの理由 「見た事がないから。」 確かに、俺も見た事がない。 だから、そんな話を聞いても 話の全てを信じるのは難しい。 しかしながら、 幽霊の存在は・・・・否定できない。 存在は感覚に依存される。 味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚 特に、都市部の人間は感覚を容易に失う。 まずい飯を食い、 悪臭に慣れ、 騒音を好み、 雑踏に紛れ、 見えるものが全てになる。 しかしどうだろう、 見えるものが全て? 空気は、病原菌は、原子分子とやらは見えるかね? 自然から離れた人間と、 自然に生きる人間との大きな違い。 それは感覚である。 感覚を必要としない社会で、失うもの。 感覚を必要とする世界に、あるもの。 「感覚」が生み出したもののひとつに、 「美」がある。 それは感覚がもたらした、文化のひとつ。 分からない人、分かる人、 しかし、存在は確実である。 見える、見えないは関係ない。 信じる、信じないも関係ない。 存在する。 それは、無限の可能性を秘めて 我々の感覚にただ期待をする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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