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10月12日・・・。
今日バリ島で、爆弾テロの慰霊祭が行われる。といっても、今回の10月1日のテロのではない。 三年前の今日、あの200人以上の死者を出したバリ島での爆弾テロがあった。その慰霊祭である。 三年前の今日、爆弾テロが起きた時、僕は風邪気味のため『漁師』には行かず、クロボカンの家にいたが、ボーンという爆発音がし、はて何が起きたのだろうと、通りに出てみると、レギャン方面の空が赤く染まっていた。それでも、その時は、爆弾テロとは思わず、プロパンガスの爆発事故による火事・・・としか思い浮かばず、早々に家に戻って寝てしまった。 そして、爆弾テロが発生したのを知ったのは、翌朝だった。それからは、地獄のような日々だった。観光で成り立っているバリ島から客が激減した。それが、3年経って、ようやくテロ以前の状態に戻った矢先、今回の爆弾自爆テロが起きてしまった・・・。 といっても、今月の9日には、パキスタンで地震が発生し、死者は4万人、250万人が家屋を失い、11日には、イラクで爆弾を仕掛けた車が2ケ所で爆発。60人の死者が出たという。 それと比べると、バリの今回のテロは規模が小さい。日本にいると、『恐いねえ・・・』『又テロか・・・』『やだねえ・・・行くのよそうか・・・』ぐらいの印象を持つものの、数日もすれば、忘れる。あるいは、より大きな事故、事件に気を奪われ、あっという間に記憶から消えるであろう。 それは、仕方がない・・・。 日本では、オウム真理教のサリンによるテロ以外は、テロは起きていない。しかも、それは同じ日本人によるもので、外国からのものではない。だが、世界に目を向けると、2001年のアメリカに始まり、イギリスなどのヨーロッパ、中近東、東南アジアでは、テロは頻繁に起きている。 だけど、一体なぜ、こんなに世界各地でテロが頻繁に起きるようになってしまったのか?どこに問題があるのか?どうすればテロがなくなるのか?そのために、各国のひとりひとりがどうすればいいのか? それを見つめ、考え、行動に移すために、僕はバリ島テロのレポートを続けたい。たとえ、もういいだろうバリ島のテロは・・・と厭きられても。 さて、報道によると、昨日ジャワ島の東ジャワ州ジュンブルで、今回の自爆テロの仲間と思われる男が拘束され、バリ島に移送されたという。 拘束されたのは、情報があったということだが、いまインドネシアでは、一般市民に情報提供を呼びかけ、その報酬もあるという。だから、どんな情報でも警察にあれば、即刻拘束し、取り調べる。 その風潮は、密告、タレコミに近く、あまりいい気持ちのものではない。だが、拘束された男は、黙秘を続けているというから、もしかしたら本当にテログループの仲間なのかも知れない。 バリ島の自爆犯と思われる3人の身元は、いまだに不明で。テレビでは、自爆した3人の男の胴体から離れてしまった死体の顔写真を連日テレビで流し、さらに、カラーの3人の死体の顔写真のステッカーまで大量に作り、車のステッカーとして、配っている。 なんとも、おぞましい写真だが、それほどまでして、身元の判明に力を入れていると思えば、いちがいに厭だとも言えない。 デンパサールの一ヶ月25万ルピアのアパート(3mx4mの部屋)を借りていたジャワ訛りの4人の男が、テロの前後から姿を消し、このうち2人は、自爆犯に似ていると、アパートの住民やテロ現場の目撃者が証言しているという。 さらに、テロに関係したと思われる重要な文書なども押収したというが、これが本当かどうか、僕にはまだ判断がつかない。 もし本当で、テロの犯人と、その仲間が一掃されれば、意外と早く解決し、海外の観光客も、戻ってくる日は、そう遠くはないと思いたい。 が、2002年のテロの時より、その影響は怒涛のごとく押し寄せ、早くも深刻な事態を迎えている・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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