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10月13日
昨日2002年10月12日に死者202名、負傷者300以上をだしたバリ島テロの三周年の慰霊祭がレギャンのテロ現場にたつ慰霊碑の前で行われ、90名以上の死者と多数の負傷者をだしたオーストラリアの外相や遺族が参加。 オーストラリアの外相は、バリをはじめ世界がテロのない平和な国になるまで、断固として闘う。このオーストラリアから近いバリでも、インドネシアと協力して闘い、あの美しいバリを取り戻そう、とコメントした。 前回も今回のテロでも、日本人の犠牲者が出て、バリには多くの日本人が訪れているのに、日本から政治家は参列しなかった! 腹立たしいやら、日本政府のまことの姿を見た思いで、哀しくもあり、腹立たしくもあった・・・。 やはり昨日、バリ島住民数百人がクロボカンの刑務所に押しかけ、前回のテロで死刑判決を受けている犯人の早期死刑執行を詰め寄り、フェンスなどを壊し、看守と揉みあったという。そして、いつも情報が後手後手に住民に伝わる警察のやり方に、不満をぶつけたという。 しかし、いち早く、こういう動きを察知し、前日の10月11日には、死刑囚を監獄島(これがどの島かは判らない)に送ってしまっていたが、さっさと連れ戻し、死刑にしてしまえというのだ。 穏やかなバリ人が、テロのことで、デモをしたり、刑務所に押しかけたりしたのは、初めてのことだ。それほど、前回のテロの痛手は住民にまで浸透し、再発に業を煮やしたということで、ある方面で言われるヒンズー教とイスラム教の対立の問題ではないというのが、バリの人達と交わす会話から、僕は判断する。 そして、ガルーダ航空が、日本便の減便、運行停止の可能性を示唆した。 テロ以降、日本からの客はキャンセルが多く、20%にものぼり、このままだと東京、大阪、名古屋、福岡の路線で減便または運行停止にせざるを得ないというのだ。ちなみにガルーダ航空は24路線の国際便があるが、オーストラリアは5%キャンセルで、その他の諸外国からのキャンセルは、今のところないという。 そして夜を迎えた・・・。 スミニャックの『漁師』に入るが、2日前あたりから、このスミニャックからも汐がひくように人が少なくなった。『漁師』の前で毎晩客相手にタバコを売ったり、ニセモノ時計を売ったり、CDや子供相手にオモチャを売る連中が、見事に消えた。 消えたのは、観光客しかり・・・。 2002年のテロの時は、あれだけの死傷者があったにもかかわらず、続けてバリではテロは無いだろう・・・と夜の街には観光客が多かった。特に長期滞在者は、友達や家族が犠牲になりながらも、バリにとどまっていた。 ところが、今回は連日テレビのニュースで早々に帰国する短期観光客の姿を空港からレポートし、長期滞在者も、姿を見ない。バリを離れたのか、それとも必要以上に出歩かないのか・・・。 どっちにしろ前回り急激に影響が出始めた。 いつもに比べてひっそりした通りを、ときたま警察の車、消防車、爆弾を回収する装甲車などが走り抜けていく。 特に、警察の車や消防車がサイレンをけたたましく鳴らしながら走ると、客もスタッフも誰もが息を呑み、肝を冷やす・・・・。 いつもは店内にいる僕だが、今日も店の前に立つ。 そして、各漁師に携帯電話で連絡をとり、異常がないか、客足はどうかを訊く。やはり、すべての店で客数が半減・・・・。 さて、又始まったぞ・・・あの闘いが・・・と身震いする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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