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カテゴリ:レコード音楽・映画
Wait until dark (暗くなるまで待って) 1968年公開のアメリカ映画「暗くなるまで待って」主題曲 原作:フレデリック・ノット 監督:テレンス・ヤング 製作:メル・ファーラー 脚本:ロバート・ハワード・カリントン、ジェーン=ハワード・カリントン 撮影:チャールズ・ラング 音楽:ヘンリー・マンシーニ 出演者:オードリー・ヘプバーン(スージー)、アラン・アーキン(ロート)、リチャード・クレンナ(マイク)、エフレム・ジンバリスト・Jr(サム)、サマンサ・ジョーンズ(リザ)、ジャック・ウェストン(カルリーノ) 音楽担当のヘンリー・マンシーニは、映画「ティファニーで朝食を」で^ムーン・リバー^で、アカデミー賞を受賞、また、「シャレード」の音楽を書き、「グレン・ミラー物語」、「ベニー・グッドマン物語」の編曲を担当していました!! スリラー映画の恐ろしさを盛り上げる方法は数限りなくありますが、この映画のように主人公の被害者を、盲目の女性に仕立てることは、そのスリリを倍以上にすることのできるうまいアイディア・・・舞台で実験済みの戯曲を下敷きにしたオリジナルがよく練られ^テレンス・ヤング監督^の演出計算が綿密で正確だといわれました!! ただでさえ細くて頼りなげなオードリーが盲目の人妻を演じ、麻薬団の3人の男に襲われる時(もうそれだけで胸の鼓動が高まります)・・・ラストで、果物ナイフで犯人を刺し殺してみせる、そのスリル感!! 人に手を引かれたり杖に頼ったりしなければ一人歩きのできない弱々しい女性が、手をかえ品をかえてやってくる3人の悪党を相手に一人戦い抜くというところが、恐ろしさを何倍にもしたスリルが生まれてきます!! 繊細で優雅な外観と内身に、か細くはあるが強靭きわまりない鋼鉄の筋金が1本ピーンと通っていて、どんな窮地に追い詰められても^それを跳ね返してゆく力と知恵^を持っているといったところがオードリーの個性によって一層素晴らしく生きてきています!! <夫のサム(ジンバリスト・Jr)が見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー、ロート(アーキン)は、マイク(クレンナ)とカルリーノ(ウェストン)の二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。そこで、妻のスージー(ヘプバーン)が盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ事に……。「ダイヤルMを廻せ!」でも知られるF・ノットの大ヒット舞台劇を、魅力あるキャストと、サスペンスフルな演出で映画化した傑作スリラー。ほとんどアパートの一室だけで展開される物語は技巧の限りを尽くしており、入れ替わり立ち替わり現れる3人の“芝居”と、それを盲目の主人公がいかに見抜くかがドラマを盛り上げる。思いがけない恐怖に襲われる主人公をヘプバーンが熱演、アーキンの特異なキャラクターも良い。> この話の舞台はニューヨーク・・・スージーの夫サムはプロの写真家で、カナダへ仕事で出張下帰りの旅客機に乗り合わせた女性から人形を預けられ、それを持って帰ってきました~~~ところが人形には密輸の麻薬が縫い込まれて(女は運び屋だったのです)!! 女は裏切りがバレテ仲間に殺されましたが、人形の中の麻薬を取り戻すために3人(ロート、マイク、カルリート)の悪党が誰も居ないスージーのアパートへ入り込んで家捜しをしていたが、人形は見つかりません・・・そこへ、自動車事故で目が見えなくなっているスージーが一人帰ってきたので3人は彼女に気付かれないように引き上げます!! 翌日、彼らはサムを偽電話でニュージャージーへ出張させておいて、その留守にスージーが一人いるところへ様々な口実を使って入れ替わりやって来ます!! マイク・・・丁度消し忘れた煙草の火が燃え上がって火事と勘違いしたスージーの助けに応じるかのようにやってきました(夫サムの海兵時代の友達だというふれ込み)~~~自分の勘違いで大慌てをした後だから、スージーは一番の悪党だというのにマイクをすっかり信頼してしまいます(一旦マイクは引き上げます)!! ロート・・・彼は相当の年配の男というふれ込みで、息子の嫁をサムが誘惑した、何とかして下さいよと因縁をつけるという筋書き~~~そこへマイクが戻って事情を聞いて警察へ電話してあげようなどといって電話をします。。。あまり聞きなれない声のお巡りさんがやってきます(カルリーノです)!! カルリーノ・・・何だかんだと室内を見回して帰っていきます~~~ロートが帰ると、今度は若造りに変装して「僕はロート2世ですが、父がきませんでしたか?」・・・!! 「夫が浮気していたかもと」というわけでスージーは、すっかりこの話に乗せられてしまいます・・・目が見えないということは本当に不便、せめて目が見えれば何かもっと事情がのみ込めるかもしれないのに!! さて、肝心の人形・・・スージーのところへ遊びにくる少女グローリアが黙って自分のところへ持っていっているので、見つけられる道理がありません!! しかし、マイクを信用したスージーは、グローリアが人形を返した時、そのことを直ぐマイクに知らせましたが、その直後^彼女は3人の男に騙されていたことを悟りました^が、その時^既に電話線は切られ^3人の男の術中に陥ってしまっていました!! 目が見えないため、自分では全く何も気付かずに危険の中に無抵抗に身をさらしていたスージーは、やがて少しずつ自分のまわりを取り巻いている悪党たちの悪巧みに気付き始めるところが^恐ろしい^・・・何も知らなければ知らないで危険ではありますが、自分からはどうすることもできない盲目のものが、自分のまわりに起こりつつあることを知るということは~~~もっと危険で怖いこと!! 「絶対絶命」の窮地に追い込まれた時・・・しかし、彼女はそれに挫けないで、あらん限りの知恵を絞って大の男3人に立ち向かっていきます!! 彼女は部屋の中の電機を次々と壊していって暗闇にしてしまいます・・・こうなると、日ごろ暗い中での生活に馴れ部屋の模様を感覚で熟知していり彼女の方が<むしろ有利>~~~3人は仲間割れをし、同士討ちをしてロートだけが生き残りました!! この時スージーは「思わぬ失敗」をします(電機冷蔵庫に灯りがついていることを忘れていたのです)・・・ここに至って^スリルとサスペンスは頂点^に達します~~~無論、最後の瞬間にはスージーは助かりますが、それまでの緊迫感は相当なもの!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.01.04 10:25:00
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