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私:「朝日」の3月2日付朝刊1面トップで、財務省が森友学園との国有地取引の際に作成した決裁文書が書き換えられているという疑惑を報じ、これ以降、新聞各紙は「『朝日』の報道によると」という表現を使いながら、この問題を報じた。
池上氏は、ライバル紙が報じた特ダネを、報じた社の名前を出して引用するのは、潔いことだと評価している。
A氏:3月12日になって財務省は文書の書き換えを認めたが、翌13日の朝刊各紙の1面の表現は「改ざん」と「書き換え」に分かれた。
「朝日」、「毎日」、「東京」の見出しは「改ざん」
これに対し「日経」、「産経」も見出しは「書き換え」。
「読売」の見出しは巧妙で、「森友文書15ページ分削除」となっていて、見出しでは「書き換え」とも「改ざん」とも書いていないが、本文を読むと「書き換え」の表現が使われているので、「書き換え」派だね。
各社の政府に対する姿勢がどうなのか鮮明に出ているね。
しかし、「産経」は、13日の見出しは「書き換え」だが、他紙の社説に当たる「主張」欄で、「都合の悪いことを隠すため、公文書をこっそりと書き換えるのは『改竄』というべきである」と書いていて、「改竄」にはルビが振ってある。
その後、「産経」は14日付朝刊で、記事の表記が「改竄」に統一。
私:「書き換え」なのか、「改ざん」なのかという点で読ませる記事は「毎日」の14日付朝刊の解説記事」だということで、池上氏は、下記のように引用している。
《「改ざん」の意味について、どの国語辞書も〈字句を書き直す〉という基本の意味に、▽多く不当に改める場合に用いられる(広辞苑)▽普通、悪用する場合にいう(大辞林)▽多く自分の都合のいいように直す意(日本国語大辞典)――と否定的な説明を補う》
《改ざんの「ざん(竄)」は「穴」と「鼠」が合わさった字(会意文字)だ。大修館書店の「大漢語林」によると〈ねずみ(鼠)が穴にかくれるさまから、一般に、かくれるの意味を表す〉とある。漢和辞典編集者の円満字二郎氏は「竄はもともとは『字句を直す』という中立的な意味だったが『ねずみが巣穴に隠れる』ところから生まれた漢字であり、中国の歴史書にも『こそこそ勝手に字句を直す』というニュアンスで使われているのが目立つ」と話す。実際、竄匿(ざんとく)や竄悪(ざんあく)など否定的な熟語が多い》
A氏:一方、「読売」と「日経」は、その後も「書き換え」を使ってきた。
ところが、3月26日の参院予算委員会で、安倍首相が〈今回の書き換えについて、「『改ざん』という指摘を受けてもやむを得ないのではないか」と答弁したら、翌27日付の朝刊1面で「読売」は「改ざん」、「日経」も朝刊2面で、「改ざん」となる。
私:この「書き換え」か改ざん」かの問題について、池上氏は最後に「新聞社としての独自の判断をせずに財務省の発表通り『書き換え』と書き続け、安倍首相が認めた途端に『改ざん』と“書き直す”。新聞社として恥ずかしくはないですか」と「読売」、「日経」を厳しく批判している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.03.30 18:25:26
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