2016年発行の図書館本。
なにげなく目について手にする。
6年前なので、統計資料や内容に訂正はあるかもしれないが、
古来から認められ食されてきた植物の価値は今も通用するだろう。
とにかく、おもしろかった。
いろんな野菜、果物について、
由来、栄養、効能、ことわざ、丁寧に説明されていて
面白く読む。
たとえば、大豆と枝豆、これは同じもので、
枝豆は、まだ若い大豆のこと。
枝から切り離されるとすぐに劣化するので、
従来は枝つき豆だったのが名前の由来。
成熟したあの丸い黄色い豆と、緑の枝豆は、とても同じものとは
思えないけれど、一緒のなんだって。
そして、この本には植物への愛を感じる。
はじめにより一部抜粋。
・・・・・・・・
私たちは、植物達から、多大の恩恵を受けています。
特に食生活は、植物達の存在なくしては成り立ちません。
・・人間は雑食だが、その動物達のエサも植物にいきつく・・・
植物達は、どの時代においても、私たちの願いをかなえて
空腹を満たし、求められるおいしさを満足させ、健康に貢献してくれている。
・・・・・・
植物と私たちは似ていると本書。
植物は、私たちと”同じしくみ”で生きている。
3代栄養素。を身体に蓄え、そしてエネルギーとし生きている。
そしてビタミン・ミネラルは、土壌からそれらを吸収している。
活性酸素が人間にとって有害だということは、最近よく耳にするが
植物にとっても同じ。
植物は、活性酸素を消去する物質を身につけ紫外線から種や実をまもっている。
植物にビタミンCが多いのは、それに対抗するため。
ビタミンCのほかにはEやアントシアニン、ポリフェノール。
カロチン。
花の色や、果実の色にそれらを蓄え、ブロックしている。
果実の色がますます濃くなるのは、紫外線の逆境の中、
子孫を護るため。
また、冬の寒さで野菜たちが、甘くなるのは、
糖度をあげると、凍らないため。
植物達は、いろんな工夫をして子孫を残している。
そして、それらを食することで、私たちの健康は守られている。
大豆、ゴマ、チャ、ソバ、小豆、大根、かぶら、レンコン、ごぼう、
にんじん、白菜、ほうれん草、こんにゃく、しそ、きゅうり、なす、
たまねぎ、キャベツ、トマト、レタス、
ブドウ、ウメ、クリ、モモ、ナシ、カキ、ビワ、温州みかん、すいか、
イチゴ、イチジク、リンゴ、バナナ、ブルーベリー、レモン、
それらの野菜、果実について、丁寧に解説されている。
どれも、これも私たちの身体にいいものばかり。
この本は、それらの野菜や果物のことについて
クイズ形式で丁寧に解説されている。
ありがたい植物についての知識が一冊に詰まっているので
手元に置いておくのもいいなと思った。
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Last updated
2022.05.23 07:33:25
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