大汗をかいたあとは、塔ノ沢の上湯です
この時期は、ひと雨ごとに雑草が繁茂してきます。
みかんの木にカミキリムシ退治で基幹塗布をするには、
その前に根周りの草取りが必要です。
それ以外でも、全般的に春草と夏草が重なって繁茂するのがこの時期です。
日差しは一段と強くなり、容赦なく照りつけますが、それでもこの作業は欠かせません。
6月12日は快晴でした。
初夏を感じさせる日差しの下、3時間半びっしりと、草取りと基幹塗布を行いました。
午後2時にはすべての作業を打ち切りました。
そしてただちに箱根・塔ノ沢へ移動です。
お目当ては、塔ノ沢・上湯大衆浴場です。
ここは、畑仕事で疲れた後の定番です。
皇女・和宮女史が晩年に療養した旅館・環翠楼はすぐ隣です。
そこと同じ源泉をつかっているそうです。
ここは浴槽温度が42度。
少し熱めですが、これが疲れた体には何よりです。
塔ノ沢は観光客の雑踏はなく、ほとんど貸し切り状態で、ゆったりと温泉を楽しめます。
にぎやかな箱根にあっては、これは何よりの最高のぜいたくです。
源泉温度が39.6度といいますから、少し加熱していますが、
もちろんかけ流しで、泉質は太鼓判です。
疲れた体を、じっくりと癒せます。
温泉のわき出し口です。
これを独り占めとは、何という贅沢でしょう。
草取りの疲れも、仕事の疲れも、これなら癒せるはずでしょう。
だいたい、温泉だけに遠出して来るには金も時間もありません。
しかし畑で汗水流した後に寄り道するのは、何よりの抜群の取り合わせです。
これなら残酷な炎天下の仕事に出かけてくるのも、苦にはならなくなります。
難行苦行の後には、こうしたお楽しみ付きです。
その後は、ビールでも飲んで、確実に居眠りをしながら、
電車にゆられて帰途に着くだけですから。
これなら日曜農夫も、苦痛では無くなるわけです。