秋の大平台の風景から
10月7日に箱根・大平台の姫之湯へ行ってきたことは紹介しました。
その際、大平台の集落のあちこちを散歩してみました。
まず最初は、駅前にある林泉寺です。
ここが散策のスタート地点です。
散歩する時は、いつもここに立ち寄ってからスタートしています。
お寺の裏手には、墓地があります。
その一角に内山愚童のお墓と顕彰碑があります。
内山愚童については、何回か紹介しています。
http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/201303250000/
大平台温泉のガイドマップにも、その内山愚童の墓所が紹介されていました。
なんで、内山愚童が処刑されなければならなかったのか。
今日の公正な光でみれば、啓蒙的民主主義の、地域ボランティアの青年活動家です。
宗門においては、当時の措置を謝罪して、顕彰碑に刻み追悼しています。
しかし、責任ある国家と司法は、依然として有罪判決と死刑執行にたいして、
その誤りを認めることも、謝罪することもしていません。
知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいます。
その根本が正されるまで、当方の行脚と紹介は機会あるごとにつづきます。
次は、大平台温泉の中心です。
林泉寺から国道1号線をはさんで、すぐ向かい側です。
これが「メイン・ストリート」であり、大平台温泉場の中心です。
この道を手前側に登って、左に折れると温泉場の外周道路になります。
外周道路を歩きだしてすぐのところですが、
「箱根工芸」という小さな箱根細工のお店・兼工房がありました。
箱根細工の品々を見させてもらおうと、お店を覗いたところ、
ご主人が出てきてくれて、「うちの工房でも箱根細工の小品をつくっている」と。
せっかくなので、箱根細工でつくった携帯用のストラップを購入してきました。
さらに少し歩いたら、小さな公園があって、その片隅に湧水が流れていました。
「仙元の泉」という名所だそうです。
つめたくて、美味しい水です。
この湧き水は小さな池にたまるようになっているんですが。
この美味しい水を求めて、小さな先客がいました。
周囲に気を気張ることもなく、夢中になって飲んでいました。
肉眼でみたところは足長蜂と思ったのですが、
写真をアップしてみたら、背中の模様からしてキイロスズメバチでした。
もっと近づいて撮ろうとしたんですが、さすがに何処かへ逃げていってしまいました。
さらに歩くと、道の少し下側に「上大平台信号所」がみえました。
大平台駅に続いて、ここも箱根登山電車はスイッチバックしているんですね。
さらに歩くと、T字路にでます。
その角になる民家の庭先ですが、そこに噴水があるのをみつけました。
これは、民家の庭先でもあり、近づいて見るのを遠慮したんですが、
あとからガイドマップをみたら「姫の水」という名所の一つなんだそうです。
なんだ、それならもう少し近づいて、もっとよく見ておきたかったんですが。
これで街の外周道路の半分を回ったことになります。
これで姫之湯に戻ったのですが。
大平台は小さな集落ですが、こうして散策してみると、いろいろな発見がありました。
ゆっくり温泉を楽しむとともに、近くの自然を散策して楽しめます。
あえて、日がなのんびりしたいときには、ここはやっぱり、うってつけの場所です。