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みかんの木を育てる-四季の変化

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2022年09月30日
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カテゴリ:チョットひと旅

​棚田は、今お米の収穫時​

学生時代の同窓会で、9月27日から29日に信州を旅してきました。
私などは、「旅」などという習慣はありませんから、
これが年に一度なんですが、普段の生活をはなれて、それとは別の他の世界と人を知る機会なんですね。

私などは、すべては初めて見聞する土地柄ですが、前回は「無言館」を紹介しました。
今回は、戸倉上山田温泉を宿とした、信州のこの地周辺の自然と歴史です。

はじめは、「姨捨(おばすて)の棚田」です。
「日本の棚田百選」にも選ばれている景色だそうです。



ちょうど今、稲刈りがすすめられていました。
こうした棚田には大きな機械は入れませんから、小型の稲刈り機です。
棚田は、昔からお米を大事にしてきた人たちの苦労の結果です。
これだけの棚田をつくるというのは、先人たちは大変な苦労をしたということです。
思うに、今も収穫前にはあぜ道や周辺の草刈りを繰り返してきた、その結果としての景色です。
信州から参加した人が、
「高地は、寒暖の差が大きくなって、その分お米の甘さや美味しさが増す」と、
さすが生活者です、「きっと美味しいお米だろうな」と紹介してくれました。




さて、下の方を見ると、中央を千曲川が流れています。
その正面の平らなところは善光寺平だそうです。

そのあたりの手前のところだそうです。

左側に上杉謙信が、右側に武田信玄が陣を構えての「川中島の戦い」があったところです。

「べんせい粛々として、夜川を渡る」
 (「べんせい」というのはムチの音、馬を進めること、とのことです)
ここがその戦場だったとのことです。

だいたい領地争いというのは、どれだけ多くのお米を確保するかをめぐってのこと、
その大小で抱えれる兵力の大きさを左右したんでしょうね。戦い方の問題もありますが。
裁判所などもなかった時代です。
法の公正さもなく、ゆきつくところは現場の力関係が左右していたんでしょうね。
鎌倉時代の「関東御成敗式目」あたりが、氏族間での法の始まりでしょうか。

この時代は、力がすべてです。



棚田には案内板が出ていました。



お月さんが、この棚田の山に美しいんだそうです。

松尾芭蕉の「さらしな紀行」というのは、私は確かめれてませんが、
もちろん徒歩で、名古屋方面からこの地まで旅して来て、山に映える月を俳句にしたんだそうです。
もちろん、良い温泉あり、美味しいお酒あり、
それと案内と迎えてくれる人があったからこそ、遠路はるばる出かけて来れたわけですが。
それにしても、電車も車もない、歩いてくるしか他に手段のなかった時代に、大変なことです。
凄いものですね、目的と執念が無ければできません。
たいへんな困難を越えてまでも、それをこえて引き付けるだけの動機があったということです。

追加 『芭蕉紀行文集』(岩波文庫)に 「更科紀行」が掲載されてました。
読んだ句も含めて全体で5ページと、いたって短いんですが、味のあるものです。

「さらしなの里(上山田町あたり)、おばすて山の月見ん事、しきりにすすむる秋風の(身にしみ)心に吹きさわぎて、ともに風雲の情をくるわすもの又ひとり、越人(芭蕉十哲の一人)という。木曽路は山深く道さがしく、旅寝の事も心もとなしと、荷ケイ氏(名古屋の門人)が奴僕をしておくらす。・・・
夜は草の枕を求めて、昼のうちに思いもうけたるけしき、むすび捨てたる発句など、矢立取出でて、灯の下にめをとぢ、頭たたきてうめき伏せば、かの道心の坊、旅懐の心うくて物おもいするにやと推量し、我をなぐさめんとす。・・・
とてもまぎれたる月影の、かべの破れより木の間がくれにさし入りて、引板の音、しかおう声、ところどころにきこえける。まことにかなしき秋の心、ここにつくせり。「いでや月のあるじに酒ふるまん」といえば、さかづき持ち出でたり。・・・

 姨捨山(おばすてやま)
 俤(おもかげ)や姨ひとりなく月の友 」

それがもととなって、あちこちにそれこそ沢山の句碑がたてられていました。残念ながら、みみずがのたくったような字で、わたしなどには解読ができなかったんですが。多くの人たちの聖地となったということは、みてとれました。


さて、信州上田といえば真田一族です。
上田市の山の上にある「真田歴史資料館」も見てきました。



館内の解説を見ていたら、
もともと真田氏は武田信玄の家臣だったようです。
武田軍が長篠で信長にさんざんに打ち負かされた時に、犠牲も出したし、
それを機会に、上田の地を中心に独自な領地づくりを広げたようです。

上州(群馬)の「名ぐるみ城」をめぐって、小田原の北条氏攻めのきっかけとされたたたかい、
関ヶ原の戦いには東西の両軍につながりをつくって、
さらには大阪城をめぐるたたかいの様子も大屏風で紹介されていました。

ようするに、みかん園のある小田原にも、
上さんの故郷の群馬県の月夜野にも、縁があるということです。

ここは、そうした歴史にかかわる舞台だったということです。


さて、信州と言えばリンゴです。

そのリンゴを試食させていただいたんですが、さすがでした。
しかし、あと1₋2週間待てば、もっと美味しくなるとのこと。

そのかわり、今はブドウが美味しいとのことで。
ブドウ畑の中を農家の方に案内していただきました。



私は悪いことをしちゃったんです。
味見だけして、帰ってきちゃったんです。
一人じゃ、リンゴもブドウも、とても箱までは食べきれないと思ったからですが。
今思えば、いくらでも、まわりに味わったことがない人がいるわけですから、
ましてや、せっかく農家の苦労している労働には、少しでも報いるべきだったと、
思い返しているんですが、後の祭りです。

だいち日本酒だけは、意地汚くも、しっかりと買ってきたというわけですから、
リンゴとブドウでの栽培の苦労に対して、
まったく失礼なことをしてしまったと、いまさらながら反省している次第です。

追伸 旅の案内に連絡先があったんで、先ほど注文出来ました。
「飛田武 りんご園」 026-275-2597、 FAX 026-275-4723 です。
農家としてのポリシーを守って、ご家族で頑張っておられました。
「今年は気候の関係で、ブドウの収穫量が少ない」、
また「ハクビシンやシカ、二本足による鳥獣被害にも心配している」とのことでした。

一年間、草刈りなどさまざまに、丹精込めて育ててきたリンゴやブドウです。
その労働に見合った収入をえれるのは、それは社会の自然の理なんですが。


さて、今回、宿となった戸倉上山田温泉「荻原館」ですが。
明治36年創業の、120年の歴史を持つ旅館でした。
温泉は硫黄の香りがする、かけ流しの温泉らしい温泉で、それが素晴らしいんです。
なによりも、おかみさんが生きいきとしたサービス心で、温かいんですね。
農家の方も同窓生とのことで、確かな信頼と協力が伝わってきました。
この旅の幹事が、この宿を推薦したのは、マスクの下のおかみさんの笑顔とのことですが、
それは『なるほど』と、参加者の皆そうだと思いますが、当方としては納得でした。


これは、若いころの同窓生の旅ですが、いつしか70歳を超えた敬老会の旅になってるんですね。
気持ちと外観の姿とでは、ギャップがあるようで、みなさん以前に比べ酒量も少なくなりました。
午後10時くらいの夜おそくまで、今回も交流がありました。
50年の時を経て、初めての学生当時のエピソードも出てきました。
それぞれが、最近努力していることの紹介も、夜遅くまで交歓されました。
私などの印象としては、
その主題が、「自分自身も老人となったことで、身の回りの人の介護や健康問題」の話題が、
自然と話の中心になってきていたことが、印象的でした。

とにかく、一行は、無事に信州の旅をおえて、
それぞれ、自分たちの日常の暮らしの場に帰っていきました。






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Last updated  2022年10月01日 08時13分35秒
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