八王子市鹿島での地域懇談会
3月23日(土)に、東京・八王子市鹿島で地域懇談会が開かれました。
昨年・2023年7月30日にはじめて開催したのについで、今回は二回目の懇談会でした。
定番の方たち以外にひとが来てくれるか、どんなすすめかたをしたらよいのか、心配だらけでしたが。
さいわいにして6名の地域の方たちが参加し、望月しょうへい市議もきてくれました。
新たな人がくわわると、前代未聞の刺激です。
はじまるまでの不安をよそに、活発で刺激的な懇談会となりました。
前回の懇談会以降に、八王子市では、1月21日には八王子市長選挙がありました。
自民・公明と小池百合子が応援した候補者が、63,838票、
野党の共闘に保守の人たちも応援した滝田候補が、57,193票と、
自民と公明が多数を占める市議会にもかかわらず、敗れたとはいえ6,000票の差まで迫ったんです。
定数40議席のうち、共産党5議席ですが、14人の市議が滝田候補の支援に動きました。
保守の元議員の人たちまでもが共同するといった、萩生田代議士の地元にあって、全国的な時のかぜがあったにしても、これは八王子はじまって以来の出来事だったんじゃないでしょうか。
鹿島でも、この地域でハンドマイク宣伝をしたんですから。
この市長選挙の結果については、
八王子というのは、これまで萩生田・自民党前政調会長の地元ですから、保守の牙城とも目されていたわけで、大差で自民・公明連合が大勝するのが当たり前だったんです。
ですから、今回の結果は、「おいおいこれは、八王子はいったいどうなっているんだ」など、
「どうして、こんな変化がおこったのか?」など、
大きないろいろな波紋をよんでいます。
しかし「これは、はじまりだ」、望月市議の発言です。
選挙後の八王子市議会の様子
この懇談会では、望月市議より市長選挙後の八王子市議会の様子が報告されました。
2月22日から第一回定例市議会がひらかれてます。
だいたいこれまで、鹿島は八王子のはずれですから、交通も不便で市役所は遠いいんです。
しかし、こうして、市政懇談会が開かれたんです。
望月市議の報告です。
第一に全国問題ですが、本会議に裏金問題の解明と再発防止を求める意見書が提出されているそうです。
第二に、この予算議会ですが、望月市議よりその特徴、問題の報告がありました。
参加者からは「市長選挙後に、市長が変ってから市政に変化はありましたか?」との質問がありました。
市議選にいたるなかでの焦点、問題の学校給食の無償化については。
新市長は登庁の初日に、学校給食無償化の検討委員会を立ち上げたこと。自民・公明もこれまでの否決や保留の態度をかえて、「賛成する」する態度に変わったこと。
今後、それがどの様に具体化するか、そこを注視しすることが必要です。
さらに学校へのエアコンの設置問題ですが。八王子の全107校中、14%しか設置されてない。90校にない。こんなのは全都の中で八王子だけだ。市は新たに気化式の冷風機を2台ずつ設置するとの措置をきめたが、全都が実施目途がでている下で、八王子が最悪の事態にあること。
第三に、個々の要求では、前進する点がある。
子どもたちの医療費が、18歳までの無料化が実現することになった。
障害者の移動支援に助成がはかられることになった。
補聴器の助成も、調査の結果、7000人の聞こえにくいとの声を受けて、検討することになった。
具体化はこれからだけど、従来の否定的な態度から、改善の道がつくられつつある、と。
しかし、問題として、全体として市民負担とサービスの低下がひどいこと。
特に、国民民健康保険税や介護保険料の値上げがひどいこと。
国保は7年連続の値上げで、共稼ぎ400万円の夫婦の2人子どもの4人家族では、国保だけで年間58万4900円の負担になること。(7年前は年間38万2500円だった)。多くの自治体が市民負担の緩和をはかっているのに、八王子は国の方針そのままを市民に大きな負担を押し付けていると。
等々の市政報告がありました。
これまで、この鹿島地域では、こうした市政や暮らしについて議論する場がありませんでしたが、
この懇談会では、それぞれが日ごろ感じていた、八王子市政と地域の問題について、それぞれから多岐にわたって質疑がかわされました。
そのなかには、
1、この鹿島・松が谷の地域ですが、居住者の高齢化がすすむなか、商店会が衰退していく状況にどう対処するのか。
そもそも鹿島・松が谷では団地の建て替え問題があるし、鹿島や松が谷の商店会の再生・活性化をどうはかるか、街づくりの検討がどうなっているのか、どこでどのように検討されるのか。
2、八王子市の「市議会だより」が、発言者の議員名・会派が掲載されてないこと。これでは会派の意見の違いが判らないし、まったくおかしい。これをどうかえるのか。
3、7月に東京都知事選挙があるけど、都民の暮らしを改善するうえで、何が問題で、どの様にいかしていくのか。
などなど、
限られた時間でしたが、多岐な意見が交わされました。
最後に、引き続き、こうした懇談の場をもっていくことを確認しあいました。