東京都知事選挙の大きな流れ
7月7日投票の東京都知事選挙。
有権者1100万人の大きな選挙です。
市民と野党での選考委員会で、蓮舫氏が候補者となりました。
これは、私なども大歓迎なんですが。
ただ、投票日まで1カ月を切ったというのに、小池知事は態度表明をしません。
マスコミは、あれこれ気をもたせるような報道をしてます。
なぜ小池氏は、その態度表明をしないのか。
自民党・公明党・都民ファーストなどの支持基盤に、明らかに選挙を準備しています。
ではなぜ態度表明をしないのか。
これは、政治・政策的な対決をさけて、イメージと組織の力で押し切ろうとする作戦ですね。
6月4日の東京都議会の代表質問でも事態は明白です。
都民の要求には答えず、裏金疑惑にはふたをして、
ようするに、選挙を意識して政治対決を避け、イメージをふりまいているわけです。
ふつうには、自分の実績や今後の抱負を語たるのは当然なんですが。
これは、小池氏の政策対決を避けてイメージ選挙にもちこもうとする作戦ですね。
過去の都知事選をみてみると
2020年 有権者1129万人 投票620万票 投票率55%
小池ゆりこ 366万票
宇都宮健児 84万票
2016年 有権者1100万人 投票662万票 投票率59%
小池ゆりこ 291万票
増田 179万票
鳥越 134万票
この過去の選挙の結果です。
これをよく見てやってください。
確かに、今、蓮舫候補で都政を変えるチャンスがあると思うんですよ。
しかし、現実の力関係はどうなのか。
4対1 この現実にあることを腹に据えよ、雰囲気では現実を見誤るということです
相手が政策論戦を避けて、イメージにたのむのもわかるじゃないですか。
くわえて、興味本位のマスコミ報道の、本質を隠した思わせぶり報道を氾濫させておく。
小池氏の選挙作戦はこれです。
現実の都政の明かな問題、その政治対決を避けて、漠然としたイメージをはりめぐらす。
その裏では、実際には、自民党・公明党・都民ファーストの組織の力で圧倒しようとしている。
ここに、小池氏の作戦があります。
選挙ですから、最終的には1100万人の都民が決めることです。
しかし、これまでの結果から見て、この見えざる組織力はあなどれません。
この彼我の力関係をかえるためには、
マスコミの報道を追いかけて、一喜一憂していては駄目なんです。
たんなる評論家にどどまっていては、相手の作戦に踊らされるということです。
現実にこの力関係をかえる、という大仕事があるんです。
勝敗の基本は一人ひとりの努力です
東京は広い。
いくら候補者が一生懸命になって、あちこち飛び回ったとしても、1100万人にはとどきません。
確かに候補者がくれば、そこは燃えると思いますよ。すばらしいですから。
しかし、それは1100万有権者の、ごく一部なんです。
私などの住む、八王子市のすみの一角、鹿島からしたら、まったく夢の世界なんです。
こちらは、無風、いや無風どころか、地縁血縁のつながりで、小池氏にもっていかれかねない。
このギャップをうめること。
僻地の鹿島だって、日本全国の風をうけてるんです。
しかし、地縁血縁がはたらいており、政治に虐げられあきらめかけている高齢者がくらしている。
そこにあって、この彼我の力関係を大きく変えること。
それには、一人ひとりが、候補者に成り代わることが必要です。
苦悩させられている都民のくらしと、それに対する蓮舫都知事候補の奮闘。
これを見定めて、友人や知人、まわりの人たちにたいして、
「都政を自分たちの手にとりもどそう」と、しっかりした交歓できるかどうか。
お互いの心意気をわかち合えるかどうか、ここが問題です。
二つに一つです。
〈マスコミ報道を楽しむ評論家にとどまるか、それとも、隣の一人ひとりと声を掛け合えれるか〉
東京都知事選挙は、東京全体の大きな選挙です。
もちろん中心にいる選挙対策の人たちは、大きく知恵と計画を立てて、展開しているでしょうけど。
しかし、問題は東京都民の底力です。
私などは、この都知事選の勝敗は、この一人ひとりの努力にかかっていると思います。