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テーマ:お勧めの本(7220)
カテゴリ:小説
第142回直木賞受賞、佐々木譲の 連作短編集『廃墟に乞う』を読んだ。 表題作を含め、6編の短編で構成された 本作の主人公は 北海道警・捜査一課に席はあるものの PTSD(心的外傷後ストレス障害)の為 休職中という設定である。 知人や同じ警察関係者より力になってくれないか、 と要請され、暇を持て余していた主人公は プライベートなアプローチをしていく・・・。 佐々木譲の代表作はやはり道警シリーズの 『うたう警官(笑う警官)』、それに続く 『警察庁から来た男』そして以前も少し紹介したが 『警官の紋章』だろう。 どの作品にも共通して云えるのが 登場人物のキャラクターが等身大の人間であることに つきる。 実際の事件や社会背景などを物語の中に 織り込んでゆく手法は 現実感もありエンターテイメント性も 兼ね備えている。 『廃墟に乞う』の主人公も警察官である前に 僕らと同じような一人の人間であると 身近に感じることができるだろう。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月03日 05時53分10秒
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