200年住宅について
当社では「さわやか100年健康住宅」と銘打って、無垢材を使い、細心の匠の技をもってして、通称米国の55年を抜き、英国の77年という長寿を超える家作りに挑戦しています。ところが今日、新聞に200年住宅のことが載っていました。数世代にわたって住み続けることができる「200年住宅」構想の実現に向けて、国土交通省は、耐久性など構造が一定の基準をクリアーしている住宅については、築後3年間で固定資産税を4分の1に軽減するなどの特例措置をまとめているそうです。不動産取得税も、現行の1,200万円の控除額を1,500万に上げて、登録免許税も税率を半減させる方針のようです。来年度の税制改正での実施に向けて動きは急のようです。200年住宅は、今の福田首相の提言です。現実の日本の平均的な住宅は、約30年で建て替えられています。近年、この建て替え期間を200年にしようという運動が官民からでてきているわけです。小泉内閣時の官房長官であった福田康夫・自民党住宅土地調査会長が色々なところで「200年住宅の実現に協力してください」と宣伝し、民間ではミサワホーム創業者の三澤千代治氏が全国の工務店に対して「200年住宅を一緒に建てよう!」と働きかけています。確かに、日本の住宅が欧米に比べて耐用年数が短いことはコスト面においても、環境面(建て替えの際ゴミ廃棄物等)からみても問題だったので、こうした動きは当然なのかもしれません。しかし、一連の法改正にしろ、今回の「200年住宅」案にしても、まるっきり現状とはそぐわない、机上の空論のように思えて仕方ありません。それに伴う中身がまるでないのです。ただいたずらに現場を混乱させるだけのように思えます。骨太の、むき出しの無垢材を使った神社仏閣ならいざ知らず、どれほどダブル断熱の成果を取り入れても、人の寿命の倍以上の家なんか、若いご夫婦に建てられっこありません。安らぎも健康も教育も、何もかも犠牲にするというのなら別ですが・・・これは、単にお金持ちのための税制改悪なのでしょうか。「住宅の長寿命化(200年住宅)促進税制の創設」という項目名で分かるとおり、かなり庶民を馬鹿にした本末転倒の法案です。やはり物には節度というものがあります。先の建築基準法の二の舞いをするつもりなのでしょうか。「過ぎたるは及ばざるが如し」怒りの図SEF 迫田工務店のホームページSEF 社員のブログ お問い合わせ&住宅情報メルマガ申し込み