欧州サッカー観戦記

はい、それではUEFAチャンピオンズ・リーグ、グループステージ第二節。
正直見たいカードはたくさんあれど、見ている時間はほとんどない(泣)！！
てなわけでその中から選んだ２試合をばとりあえず。

まずは好調アーセナルが、アウェー・ルーマニアの地に遠征。相手となる
ステアウア・ブカレストは、オーナーと対立した「ハジ体制」が終焉を
迎えて再スタートの真っ最中。いわばルーマニアのチェルシーか(笑)？
ここはアーセナル相手といえど結果を出したいところでありますが。

ゲームはやはりアーセナルが押し込み、ブカレストが凌ぐという予想
通りの展開。アーセナル、先日のプレミアで負傷し出場が危ぶまれた
フレブやアデバイヨルも心配なく動き回り、まずはひと安心。フレブに
至っては、負傷明けにしてはちょっと頑張りすぎじゃないか？と思える
くらい(笑)。しかし危ない場面はほとんどないものの、押しながらも
点の奪えないこう着状態が続く。やや「昨季までのアーセナル」を
思わせるイヤな流れでありましたが・・・。

後半３０分、その嫌な流れをこの男が断つ！今期エースをまかされた
男、ファンペルシーが均衡を破る。こういう苦しいところでキッチリ
点を取れるようになったのは、やっぱり大きいなあ。ブカレストも
その後攻撃のカードを切ってくるも、この１点を守りきってアーセナル
今シーズン未だ負けなし！！う～～ん、好調過ぎてなんだか怖い(笑)。
ホームではその攻撃力を存分に見せ、アウエーでは手堅くもキッチリ
勝ち点を奪い取る。まさに理想的な形が出来てきましたね～～！！


さてもう１試合は、こちらは調子が上向いてきて、ついにロナウジーニョが
先発復帰のバルサが、ドイツ王者スツットガルドのホームへ乗り込む！！
とはいえ、ロニーが復帰してイニエスタがまた控えか・・・？なんて心配が、
新戦力ながら中盤の要として大活躍だったヤヤ・トゥーレの負傷により
イニエスタ、無事に先発出場。痛し痒しの結果ではありますが。

対するシュツットガルドは、昨季王者とはいえ、守護神ヒルデブラントの
移籍に加え、ケガ人が多くブンデスでも現在１０位と低迷中。ＣＬ初戦も
レンジャーズに、アウエーとはいえ痛い黒星を喫している。バルサ相手に
ホームでどれだけ出来るのか？は今期を占う重要なゲームと言えるかも。

ゲームは立ち上がりからバルサが圧倒的にゲームを支配。心配された
ロナウジーニョもいい感じのボールタッチ。調子が上がってきたアンリ、
相変わらずキレキレのメッシとのトリオは、シュツットガルド守備陣を
戦慄させるに十分。ハイライトは、メッシからのパスを受けたロニーが
「ふわっ」とロビングパスをアンリに供給、受けたアンリはダイレクト
ボレーを狙う！というシーン。ＧＫの好セーブで点にこそならなかった
ものの、「やっぱこの３人がいいコンデイションで揃うとスゲェよな」と
思わせるに十分なシーンでありました。が、しかし。

ボール支配率では圧倒しながら、なかなか点が入らないバルサに対し。
シュツットガルドも少ないチャンスを、確実にゴール前まで運び込む
鋭さを見せる！あわや？！というシーンも何回か、ライカールトも表向き
平静を装ってはいたものの、内心ヒヤヒヤだったんじゃないでしょうか。
そう、これは・・・グループリーグ第一節の、同じドイツ・スペイン
対決、ブレーメンＸレアル戦を思わせるような。試合を有利に運んで
いるのはスペインのチームだが、劣勢に見えるドイツ側にも、十分に
勝ち目はある！！そんな緊迫した展開が続く中。

後半８分、セットプレーから「バルサの魂」プジョルが、ゴール前の
混戦から見事に先制弾！！前半ケガで退いたマルケスに代わって、
急遽出場のプジョルが「やはりコイツは一味違うね！」というところを
見せ付ける。この戦先制で、流れはグッとバルサに傾いた・・・の、
ですが。そのプジョルが負傷で、またしても退場！！なんてこった。
１試合にＣＢが２度も負傷退場という緊急事態。今度はほんとに急遽、
アビダルがセンターに回って穴を埋める。なんだか少し、不穏な空気が
流れ始めるその中で・・・

プジョルが退いたその２分後、「それなら試合を決めてやる！」とばかりに。
コイツはもう止められない、メッシがこちらもゴール前の混戦からしぶとく
決めて、バルサ２点目！！後半２２分で２－０、ここで正直「勝負アリ」。
シュツトガルド、善戦するも力尽きる・・・という印象でありました。
いやいや、バルサの攻撃陣は計り知れない恐ろしさを秘めている、と
あらためて思わせたのに比べ。トゥレを欠いた中盤から後ろを含めた
守備陣は、ちょいと不安が残るかも・・・？ケガが重くなければいいの
ですが。これからも日程はキビしいですしねえ・・・